防衛か、リベンジか!!

　WBA女子世界ライトミニマム級タイトルマッチを目前に控えた23日、都内で調印式と前日計量が催された。だが、調印式でハプニングが起こった。開始時刻は13時からであったが、王者・宮尾綾香(29=大橋)が交通渋滞に巻き込まれ、予定より10分遅れで会場に到着。宮尾は「遅れまして本当に申し訳ありません」と駆け込んできた。
　前日計量では、王者・宮尾がリミットから1.26kgアンダーの45.0kg、挑戦者・安藤麻里(25=フュチュール)も46.0kgとリミットを260g下回りパス、あとは運命のゴングが 鳴るのを待つばかりとなった。

■WBA女子世界Lミニマム級タイトルマッチ10回戦
王者・宮尾 綾香(大橋)VS挑戦者・安藤 麻里(フュチュール)
■日時:6月24日(月)
■会場:後楽園ホール
■お問合せ:大橋ジムTEL.045-314-1994
フュチュールジムTEL.075-254-1908

　調印式終了後、女のプライドを賭けた戦いに臨む両雄が意気込みを語った。

WBA女子世界Lミニマム級4位・挑戦者
安藤 麻里(フュチュール)

　ここまでの調整具合を問われ安藤は「コンディションは問題ない。色々な想いを背負ってここまできました。明日は間違いなく素晴らしい試合になるでしょう」と鋭い視線を王者に投げかけた。
　昨年9月に拳を交え、ベルトを奪われている宮尾との再戦を尋ねられ「自分が間違いなく勝つ。チャンピオンは足を使って逃げるボクシングかもしれないが、明日正々堂々戦いましょう。今日は遅刻もしてきたし、私は勝利を確信しました」と王者を挑発する場面も。

　安藤の所属するフュチュールジム・平山靖会長は、明日の試合展開を求められ「再戦ですが、互いに気持ちも入っているでしょう 。最高の試合を期待している。宮尾選手の 足に惑わされなければ、安藤は問題ない」と王座奪還に自信の表情を浮かべた。
　リベンジマッチに臨む安藤は「試合を観てくれる人たちに、元気と感動を与えられる試合をします」と気合いを漲らせた。

前日計量結果
安藤 麻里
体重:46.0kg/101P1/2
体温:37.0℃
脈拍:62/min
血圧:132/76mm/Hg

WBA女子世界Lミニマム級王者
宮尾 綾香(大橋)

　現在のコンディションを求められ王者・宮尾は「ばっちりです。水道橋駅から会場まで、走ってくるほど元気ですから(笑) 。明日はいい試合をお観せすることができると思います」と絶好調をアピールした。
　昨年9月に対戦し、1度は勝利している安藤との再戦を尋ねられ「前回は私が挑戦者でしたが、今回は王者として迎え撃つ形になった。立場は変わりましたが、結果は同じです。勝つのは宮尾綾香であることに 間違いはないでしょう」と王者の風格を漂わせた。

　ここで宮尾が所属する大橋ジム・大橋秀行会長に、明日のポイントを尋ねると「前回は宮尾がアウトボクシングで勝った。安藤選手には1発の怖さがあるが、足を使って逃げ回り勝つでしょう(笑)。宮尾のフットワークがカギになる」とタイトルを防衛するために機動力を駆使するとコメント。
　最後に王者・宮尾は「女子ボクシングの、私たちの存在意義が問われる戦いになる。明日は気合いで頑張ります」と語り、臨戦態勢に入った。

前日計量結果
宮尾 綾香
体重:45.0kg/99P1/4
体温:36.5℃
脈拍:64/min
血圧:133/80mm/Hg