水谷「まさに今でしょ」

　6月15日、アルゼンチン共和国ブエノスアイレスにおいて、東洋太平洋女子スーパーフェザー級王者・水谷智佳のWBC女子世界ライト級タイトル挑戦が決定したことを4日、 所属する宮田ジムが発表した。

■WBC女子世界ライト級タイトルマッチ10回戦
王者エリカ・アナベル・ファリナス(アルゼンチン)VS挑戦者・水谷 智佳(宮田)
■日時:6月15日(日本時間15日)
■会場:アルゼンチン共和国ブエノスアイレス
■お問合せ:宮田ジム TEL.03-3693-1894

　宮田ジムを応援する、都内の東京コンドルタクシー(株)コンドル桃ケ丘ハウスで会見を開いた水谷は「ガムシャラに、そして精一杯戦ってきます。私は小学校の指導助手をしていて、学校も理解を示してくれているし、ボクシングができる環境にあります 。そして子供たちの応援も力になっている 。まさに"今でしょ!!"というタイミングだと思っています」と世界王座奪取に向けて決意を語った。

　世界挑戦が決まったときの心境を問われ水谷は「アルゼンチンで挑戦は驚きましたが、素直にうれしいです(笑)。ライト級もベストウェイトですから。試合のトランクスには母の着物を織り込み、ガウンも羽織で入場して、観客に日本をアピールしたい」と気合いを漲らせた。

　水谷が挑む王者エリカ・アナベル・ファリナスは16戦全勝9KOをマークし、ここまで王座防衛V8を成し遂げ、『女マイク・タイソン 』と恐れられる強打の持ち主である。無敗のファリナスの印象を尋ねられ水谷は「チャンピオンはパンチがあるので、距離を取りながら、左フックに注意している。ファリナスが前に出るタイミングでジャブを突いて戦いたい。そこに突破口が開けると考えています」と対策は十分に立てていると自信の表情。

　王者ファリナスの剛拳を空転させ、初黒星を押し付けると同時に、水谷智佳は緑のベルトを奪い獲り、世界王者して日本凱旋を果たすことができるのか…。