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4月14日、WBA世界フェザー級王者クリス・ジョン(インドネシア)対細野悟(大橋)のタイトルマッチ12回戦はインドネシアの首都ジャカルタで行なわれた。ジョンが18度目の防衛を果たしたのか、それとも3度目の世界挑戦となる細野が敵地で番狂わせを起こしたのか。
やはりアウェイといったところか
△クリス・ジョン(インドネシア)
3回2分12秒負傷ドロー
△細野悟(大橋)
3回2分12秒負傷ドロー
△細野悟(大橋)
好スタートを切った細野だったが
挑戦者・細野悟(大橋)が好スタートを切った。高いガードで被弾を防ぎつつ、左リードで王者ジョンにプレッシャーを与える。細野が左ボディブローを打ち込めばジョンがリターンを連打で繰り出しせめぎ合う展開。2R、接近戦で細野が右フックをかぶせるとジョンが早くもグラつく。流れをつかんだ細野はここを勝負どころと見てさらに攻勢へ。打ち終わりを狙う王者の連打も構わずペースアップした。この攻防のなかジョンは左瞼をカット。
ジョンの負傷で続行不能
接近戦の多くなった3R、ジョンの左瞼をドクターがチェック。再開後、右マユ眉間近くに傷を追加して再びドクターの診断を仰いだ。偶然のバッティングで起こったこの傷が続行不可能と判断されて試合は終了。規定ラウンドを消化しておらずにドローとなり、ジョンが18度目の防衛に成功した。タイムは2分12秒。2Rまでのスコアは20-18(ジョン)、19-19が2人。
またチャンスをつくりたい
2Rにポイントを得て、大番狂わせが見えて来たところでの試合ストップとなった細野は「ジョンに強さは感じなかった。いい攻めができていて、勝負どころが早くも来たという感触だったのですが……結果が出なくてすみません」とほとんど腫れのない顔で悔しそうにうつむいた。大橋秀行会長も「コンディション的な問題か、ジョンは10年に一度の弱さだったと思う。一方、細野は今までで一番というほどよかった。またチャンスをつくりたい」と語っている。ジョンは51戦48勝(22KO)3分。細野は26戦23勝(17KO)2敗1分。
セミファイナル
セミファイナルのIBOフェザー級タイトルマッチは王座交代。パワー頼みの王者ダウド・チノ・ヨルダン(インドネシア)を挑戦者シンピウェ・ベチェカ(南ア)が巧みなアウトボクシングでコントロール。ロングレンジから巧打を連発して技術の差を見せつけた12R、右を叩き込んでダウンを奪うと、再開後に猛ラッシュでレフェリーストップを呼び込んだ。タイムは2分12秒。長谷川穂積と戦ったこともあるベチェカは26戦24勝(15KO)2敗。ヨルダンは33戦30勝(23KO)3敗。
またインドネシア-タンザニア対抗戦は、2勝1敗1分で地元インドネシアが制している。インドネシアの1敗は日本でもおなじみのヘリ・アモルがファディリ・マジアに判定負けしたもの。
またインドネシア-タンザニア対抗戦は、2勝1敗1分で地元インドネシアが制している。インドネシアの1敗は日本でもおなじみのヘリ・アモルがファディリ・マジアに判定負けしたもの。