準備万端!黒田に期待!!

　いよいよ明日に迫ったWBA世界フライ級タイトルマッチの調印式が26日、川崎日航ホテル内で行われた。
　世界初挑戦のWBC同級9位・黒田雅之(川崎新田)は会場に笑顔で登場し、世界戦のイベントを楽しむ余裕さえ見せた。
　対する王者ファン・カルロス・レベコ(亜)は、1時開始の調印式に約10分遅れで姿を現し、若干減量疲れの顔をのぞかせていた。

■WBA世界フライ級フライ級タイトルマッチ12回戦
王者ファン・カルロス・レベコ(亜)VS挑戦者・黒田 雅之(川崎新田)
■会場:川崎市とどろきアリーナ
■日時:2月27日(水)
■お問合せ:川崎新田ジムTEL.044-932-4639

　調印式に先立ち、まずプロモーターの新田渉世会長が挨拶を述べた。「ここまで沢山の方に助けられ、明日の世界戦を迎えられます。レベコは本当に強いチャンピオン。黒田不利の声もあるが、感動を与えられる試合で必ずや"とどろきの奇跡"を起こしたい」と話し、40時間かけて来日したレベコにも感謝の意を表した。

　続いて、現在の心境について王者レベコは「2ヶ月半の間でとても良い準備ができ、パーフェクトな仕上がり。かつて敵地で負けたこともあるが、そういった経験があってチャンピオンになることができた。黒田には悪いが、苦労して獲ったベルトなのでそう簡単には渡せない。ベルトは持ち帰る」と絶対の自信を漂わせた。

　この発言に黒田は「僕も過去最高の仕上がり。やるべきことはやってきたので、変なプレッシャーもなく後はやるだけ。このような調印式や公開練習が何度もできるボクサーになりたい。そのためにも、せっかくベルトを持ってきてくれたのでありがたく頂こうと思う」と強気に返し、王者を真っ向から見据えた。

　最後に黒田は「下馬評は関係ない。たとえ1%の勝率でも100回やったうちの1回の勝利が明日の試合。早くリングに上がりたい」と意気込み、「世界戦を実現させてくれた全ての人のためにも、勝って恩返しがしたい。楽しみにしてください。僕も楽しみです」と、落ち着いた表情で改めて感謝の言葉を口にした。

　調印式後の計量では、レベコが100gオーバーするも直ぐに全裸となり、リミットいっぱいで辛うじてパス。黒田は50.6kgと200gアンダーで難なくクリアした。
　ボクモバの勝ち予想では、74%がレベコ勝利(26日現在255票)。圧倒的に挑戦者不利の予想だが、ここまでの仕上がりは黒田が上と見る。明日のとどろき、川崎新田陣営がやってくれると期待したい!!