倒れないなぁ

　大晦日に東京・大田区総合体育館で行われた「THE BEST OF BEST」。内山高志(ワタナベ)とブライアン・バスケス(コスタリカ)が試合後会見を開いた。

　WBA世界スーパーフェザー級正規王者の内山高志と同級暫定王者ブライアン・バスケスによる王座統一戦は、8回終盤に内山の怒涛の連打にバスケスが耐え切れず、レフリーが終了のゴングと同時に止めに入り内山がTKOで王座統一に成功し2012年を締めくくった。

■ブライアン・バスケス
「内山選手は初めて戦う高いレベルのグレートなチャンピオンでリスペクトしているが、負けたことにはガッカリしている。カウンターを狙ってもっと待つつもりが追いすぎた。まだ若いので、戦い続けて次のチャンスを待つよ。また対戦することがあれば違う作戦を考えないといけない」。

■ハンナ夫人(WBO女子世界Sウェルター級王者)
「まだ彼のボクシング人生は始まったばかり。結果はどうあれ、日本に来れたことは嬉しかったし、また強くなって戻ってきたい」。

■内山 高志
「前回はお客さんに非常に申し訳ない試合だったので、今夜の試合は緊張しました。KOで終わってホッとしています。バスケスは、噂通りタフで良いパンチを持っていましたね。ただパンチは見えていたので、低く入ってボディを打ったことで、回が進むうちに相手の動きが鈍くなってきましたね。8Rはパンチが当たっているのに"倒れないなぁ"と思いながら殴り続けました(笑)。今日の反省点は、まだ不用意なパンチをもらっている。例えばガンボアだったらそんなチャンスは、見逃してもらえないと思うので修正していきたい。 来年の目標は、目の前の試合を確実に勝って、現在の目標としているガンボア戦に繋げたいですね」。