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3日、後楽園ホールで開催された「DANGAN.62」のメインイベントには、日本スーパーライト級タイトルマッチがラインナップ!!
王者"倒し屋"岩渕真也(草加有沢)がV2防衛を成し遂げたのか。それとも元王者・長瀬慎弥(フラッシュ赤羽)が返り咲きを果たしたのか…。
王者"倒し屋"岩渕真也(草加有沢)がV2防衛を成し遂げたのか。それとも元王者・長瀬慎弥(フラッシュ赤羽)が返り咲きを果たしたのか…。
岩渕がV2防衛に成功
立ち上がり、挑戦者・長瀬は足を使い左右に動き右ストレートをヒットさせるが、サウスポーの王者・岩渕は冷静に見極め強打の右フックで膝を揺らす。序盤は一進一退の攻防となるが、中盤からパワーで上回る王者がプレッシャーを掛け距離を詰め、コンパクトな右フック・左ストレーで挑戦者の顔面を貫き、右ボディをメリ込ませる。すると7R、長瀬は右ストレート・左フックで撃って出るが、岩渕は右フック・左ストレートでコーナーを背負わせる。ここで岩渕はワンツー連打・左ストレート・右フックと怒涛のラッシュを浴びせると、長瀬はキャンバスに沈み、10カウントが数えられた。
無念の長瀬
2度目のタイトル戴冠を狙うも、王者・岩渕の"剛腕"に打ち抜かれ、7回2分51秒KOで涙を呑んだ元王者・長瀬は「5回に膝を痛め踏ん張りが利かなかった…。良いリズムで戦えたが、岩渕選手の方が余力はあった。自分のパンチは当たっているだけで手応えはなかった。チャンピオンはパワーが凄く、対抗できなかった」と試合を振り返り、今後については「最高の状態で負けた。納得しています…。ゆっくりしたいし、家族と相談して決めたい」と去就については明言を避けるも、素直に敗戦を受け入れた。
試合後の岩渕
豪快なKO劇で2度目のタイトル防衛に成功した王者・岩渕が控え室で会見を開いた。「1回に右フックが入り、良いのを当てようと大振りになってしまった。長瀬選手がトリッキーにくるのは計算していた。5回くらいから会長に細かく手数でいけと言われ、7回にやっと実行できた。ボディが効いていたし、ラッシュを掛ければ終わると思った」と試合を振り返った。
長瀬の会見
元王者・長瀬の変則に手を焼いたかと尋ねられ岩渕は「2回から長瀬選手のリズムに手こずったが、5回に強いパンチも当たった。右フックにこだわらず、ショートの右ストレートを狙っていた。結果は勝ちだが、左右に動かれたり、トリッキーに対して手数が落ち手しまうのがポイントですね」と今後の課題を語り、新旧王者対決を制したことには「満足してはいない。序盤に大振りになってしまったし、今日の内容では50点です」とKO防衛にも苦笑いを浮かべた。
次戦はチャンカン
王者・岩渕真也は日本スーパーライト級戦線で磐石政権を築きつつある。来年のチャンピオンカーニバルで臨む最強挑戦者を迎えてのV3戦、もう一人の"倒し屋"はどんな戦いで日本最強の座を守り抜くのか…。