歴史に名前を刻む!!

　11月3日、宮城県ゼビオアリーナ仙台で開催される「WOWFES」エキサイトマッチスペシャルで初防衛戦に臨むWBC世界フライ級王者・五十嵐俊幸が30日、都内・帝拳ジムで記者会見を開き、"鬼門"突破に懸ける意気込みを語った。

■東北復興支援チャリティーイベント・「WOWFES」エキサイトマッチスペシャル
WBC世界フライ級タイトルマッチ
王者・五十嵐 俊幸(帝拳)VS挑戦者ネストール・ナルバエス(アルゼンチン)
■日時:11月3日(土)
■会場:ゼビオアリーナ仙台
■お問合せ:帝拳ジムTEL.03-3269-6667

　ここまでの仕上がり具合を求められ五十嵐は「試合が決まり、怪我やアクシデントもなく調整を続けてこられた。仙台は万全の状態で臨めます。試合感覚が短いですが、世界チャンピオンになって"何か"が変わったと思う」と変化を口にすると、報道陣から"何か"を尋ねられ「一番は"自信"が持てたこと(笑)。ハロのようなパンチがある選手に対し、アウトでもインでも戦えた。今回も練習では常に自分の距離で戦うこてができたし、ボクサーとして幅が広がった」と笑顔を見せた。

　ナルバエスの印象を聞かれ五十嵐は「積極的に攻めて、好戦的なタイプだと思う。僕は元々、深く相手の対策は立てない。当日のリングでナルバエスと拳を合わせてから決めます」と作戦は挑戦者の出方次第とし、どんな試合展開になるかと質問され「自分から試合を組み立てて行きたい。仙台のリングでは、KOを狙える力強い攻めを見せたい!!」と"Super Sonic"からKO宣言も飛び出した。

　王者のトレーナーを務める葛西裕一トレーナーは「本当に調子が良い。接近戦になっても相手を見る余裕ができた。いつもより一歩、相手の懐に入って戦える。これまでの五十嵐に対し、新しいボクシングが融合した戦いを見せることが出来るでしょう」と進化を楽しみにして欲しいとコメント。

　改めて27日の粟生隆寛(帝拳)敗戦に話が及ぶと五十嵐は「帝拳ジムに4人いた世界チャンピオンが2人に…。自分がここで悪い流れを断ち切りたい。初防衛戦ですし、正直言って緊張もある。それに日本でオリンピックに出場し、2人が世界チャンピオンになったが初防衛戦で失敗している。ここで僕が日本ボクシング界の歴史に名前を刻み、東京に"緑のベルト"を持って返ります!!」と堂々の決意表明となった。

　初防衛戦のリング、五十嵐は逞しくなった拳で"悪い流れ"を変える一撃をナルバエスに打ち込み、世界王者としての一歩を踏み出すことができるのか…。