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2012年6月20日、日本ボクシング史に新たな1ページが刻まれた。WBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦。この決戦により、日本人初の統一世界王者が誕生した。激闘を終えた八重樫東(大橋)陣営が、控え室に報道陣を入れ囲み取材に応じた。
八重樫・井岡
大きく腫れあがった八重樫の両目が激闘を物語っていた。大阪府立体育館第一競技場に集まったボクシングファンは、控え室へと向かう八重樫に最後まで惜しみない拍手を贈った。
試合後、控え室に戻った八重樫東は記者団に対し、開口一番「悔いはないけど頑張りました。」目の腫れに関して「腫れて見えづらかった。距離を使いたかったが、見えにくかったので打ち合うしかなかった。ドクターが何度も止めにきたが、元々目が細いんでやらしてくれ、と頼んだ。」と笑顔を見せた。それでも「試合終了後は(ベルトを)持っていかれたかな、と思った」と最終ラウンド終了のゴングがなった瞬間を振り返った。対戦した井岡選手の印象を聞かれると「強かった。もっともっと強くなると思う。」と日本人初となったWBC・WBA統一世界王者を称えた。
試合後、控え室に戻った八重樫東は記者団に対し、開口一番「悔いはないけど頑張りました。」目の腫れに関して「腫れて見えづらかった。距離を使いたかったが、見えにくかったので打ち合うしかなかった。ドクターが何度も止めにきたが、元々目が細いんでやらしてくれ、と頼んだ。」と笑顔を見せた。それでも「試合終了後は(ベルトを)持っていかれたかな、と思った」と最終ラウンド終了のゴングがなった瞬間を振り返った。対戦した井岡選手の印象を聞かれると「強かった。もっともっと強くなると思う。」と日本人初となったWBC・WBA統一世界王者を称えた。
大橋秀行会長
敵地大阪での試合に関しては「大阪のファンも拍手をしてくれたのでうれしかった。今はさわやかな気持ちです。」と完全燃焼できたことには満足な様子。ただ、結果に関しては「負けは負けなんでしっかり受け止めます。」と下を向いたが、今後に関しては「土居トレーナーからはしごけば37歳までいけるといわれているので、(大橋)会長からOKが出れば続けたい。」と現役続行を明言した。
サインに応じる八重樫
日本プロボクシング協会の会長も務める大橋秀行会長は「今日は2人とも主役。日本初の世界王座統一戦にふさわしい試合だった。この試合がボクシング人気が更にアップする起爆剤になればいい。これこそがボクシング!」と笑顔でこたえた。また、試合後のリング上で、判定結果を待つ間に両陣営が互いの健闘を称えあい笑顔で握手を交わしたことを明かした。試合に関しては「八重樫の目が腫れたせいもあって、左ジャブをもらいすぎた。」と冷静に振り返った。
松本トレーナー
セコンドについた松本トレーナーは「1ラウンドが終わって目が腫れてきそうだったので、休ませることとマウスピースを入れることに加え、目を冷やすこと、という作業が増えセコンドのリズムが崩れた。」とラウンド間にある1分ずつのインターバルを振り返った。続けて「このような素晴らしい試合に関われて、ここまで連れてきてくれた八重樫に感謝したい。」と話すと最後には「勝たしてやりたかった。」と悔しさをにじませた。
労う浪速のジョー
囲み取材を受ける八重樫の控え室を訪れた辰吉丈一郎に「すみません。負けました。」と八重樫が頭を下げると、元世界チャンピオンは「謝ることなんかなんもあらへんで。負けたってだけ。悔しければ泣けばええ。励みになる。」とやさしい口調で労った。