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[カウントダウン]2012.4.25

ピログVS石田戦に注目!

 5月1日(日本時間2日)、ロシアの首都モスクワに"侍"石田順裕(日本)が乗り込み、WBO世界ミドル級王者"グランドマスター"ディミトリー・ピログ(露)に挑む!!
 ピログはアマチュア戦績230戦を数え、05年のプロ転向後から19戦無敗(15KO)でWBO世界ミドル級王座を奪取。日本ボクシング界にとって"未知の強豪"と呼べるピログに対し、石田は勝機を見出せるのか…。
ディミトリー・ピログ
 王者ディミトリー・ピログは05年7月にプロデビュー。185cmの長身とリーチを活かし巧みな左リードで対戦相手をコントロール、理詰めのボクシングで追い込み、鋭い右ストレートを浴びせる右ボクサーファイター。
 これまでロシアミドル級を皮切りに、WBCABCOミドル級、WBOアジアパシフィックミドル級、WBCインターナショナルミドル級と数々の王座を獲得しキャリアを積み重ね、10年8月に王座決定戦でWBO世界ミドル級王座に就いた。
 ピログの戦いには"チェス"が大きな影響を及ぼしているという。ボクシングを始める前、ピログはチェスプレイヤーとしても活躍、ロシア・アマチュアチャンピオンとして"グランドマスター"の座に君臨していた。
 対戦相手の2手3手先を読み、的確にパンチを急所に突き刺し、被弾しても決して顔に出すことなく冷静沈着に"ゲーム"を楽しむ実力者は、ミドル級メジャー4団体完全制圧を狙う!!
石田 順裕
 一方、挑戦者・石田順裕は33戦24勝(9KO)7敗2分をマークし、プロキャリアはピログを大きく上回る。身長でも187cmと王者を凌駕し、距離を活かした左ジャブ・ワンツーを武器とする右ボクサーファイター。
 今回のピログ挑戦に対し、石田は"背水の陣"で挑むこととなった。現在。WBOは日本未公認団体のため、石田陣営はJBCとピログ戦実現に協議を進めてきたが、最後まで認可は降りなかった。そして石田の下した決断はJBCにライセンスを"返上"、実質的な日本のリング"引退"であった。
 石田は11年に渡米、己の拳一つで本場のリングを渡り歩き、"侍"としてその名を轟かせた。そして日本人選手として初のロシア参戦を実現させ、WBO世界ミドル級最初の日本人王者を目指す!!
 王者ピログが3度目の王座防衛を成し遂げ、再びアメリカ本土でビッグマッチの舞台に上がるのか。それとも挑戦者・石田がモスクワのリングで大番狂わせを起こし、世界の脚光を浴びるのか。
 来る5月1日、モスクワで歴史が動く…。

■WBO世界ミドル級タイトルマッチ12回戦
王者ディミトリー・ピログ(露)VS挑戦者・石田 順裕(日本)
■日時:5月1日(日本時間2日)
■会場:ロシア・モスクワ

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