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[公開練習]2026.9.16

坪井智也が世界をのみ込む! 完封戴冠へ研ぎ澄ます!

坪井智也が世界をのみ込む! 完封戴冠へ研ぎ澄ます!

万全の仕上がり!

 WBC(世界ボクシング評議会)スーパーフライ級1位の坪井智也(30=帝拳)が16日、都内の帝拳ジムで報道陣に練習を公開した。アマチュア世界選手権を制した高度な技術、相手の狙いを瞬時に読み取る対応力、12ラウンドを支配するために磨き上げたフィジカル。プロ5戦目で日本人男子最速タイとなる世界王座獲得を狙う坪井が、大一番を目前に控え、隙のない仕上がりを披露した。

 坪井は9月27日(日)、TOYOTA ARENA TOKYOで開催される「Prime Video Boxing 16」で、同級2位のリカルド・マラジカ(27=南アフリカ)とWBC世界スーパーフライ級王座決定戦に臨む。アマチュア世界選手権を制した逸材が、プロ転向からわずか5戦目で迎える世界初挑戦。田中恒成氏が持つ日本人男子最速タイ記録を懸け、圧倒的な内容で世界の頂点を目指す。

「強い相手をどう圧倒するか」
 勝てばプロ5戦目、さらに静岡県出身初の世界チャンピオン誕生となる。しかし、坪井から一切のプレッシャーは感じられなかった。一貫して口にしたのは、「強い相手をどう攻略して圧倒するのか」。ベルトを意識するよりも、リング上で自身のボクシングを突き詰めることに集中している。

 坪井は「デビューしてから1年半で、このような舞台を用意していただいた。感謝の気持ちをリングで表したい」と、世界戦を実現させた周囲への感謝を口にした。

距離感とバランスを修正

 今年4月に行われたペドロ・ゲバラ(37=メキシコ)戦では、2ラウンドに頭がぶつかり、ゲバラがダメージを負って試合続行不可能となったため、無効試合となった。坪井は「すごく悔しかった。今回は距離感とバランスを修正してきた。すごく良い仕上がり」と、予期せぬ結末を糧に完成度を高めてきた。
「ジワジワと支配していく」
 担当する田中繊大トレーナーは「相手がやりたいことを潰すのに長けている、完成度が高いボクサー。坪井が頭で考えているボクシングをしたら問題ない」と、タイトル獲得に太鼓判を押した。

 世界選手権金メダリストという輝かしい実績を残した坪井だが、オリンピックには出場できなかった。「オリンピックには3回挑戦したが縁がなかった。世界選手権で金メダルを獲って、これで終わりでいいかなとも思ったが、練習から離れてみると、またやりたくなっていた。当初、自分の計画にはなかったプロで、強い選手とやっていきたい」。新たな戦いの場にプロを選び、圧倒的な強さで世界ランキング1位まで駆け上がった。

ほかの選手がやっていないスタイル

 王座を争うマラジカは、18戦16勝(12KO)2敗のオーソドックススタイル。相手の印象を聞かれた坪井は「すごく真面目な選手。前の手の差し合いで圧倒して、何もさせずにジワジワと支配していく。何もさせずに完封する。自分はほかの選手がやっていないボクシングをしているので、『こういうボクシングもあるんだ』と見てもらいたい」と、圧倒的な自信を示した。
プロとアマの融合スタイル
 プロボクサーになってから1年半。坪井は「アマチュアのスタイルを12ラウンド続けるのは大変なことだが、体力がついてきた。しっかりとパンチを打ち込むこともできるようになり、伸びしろを感じている。パンチに体重を乗せて打つことで、相手を怖がらせる一つの武器になる。プロとアマの融合で新たなスタイルを見せたい」と、進化への手応えを語った。
「いずれSフライ級4団体統一する」
 スーパーフライ級では、WBO王者の寺地拳四朗(34=BMB)が新王者となり、将来的な王座統一戦への期待も高まる。坪井は「次に勝たないと全く意味がないこと」と目の前の試合に全力を注ぎながら、「スーパーフライ級での4団体統一は狙っているので、いずれやることになる」と、その先にある壮大な目標も見据えた。

「9月27日は帝拳祭りにする」

 9月27日は、坪井と那須川天心(28)、松本流星(28)の帝拳ジム勢3人が世界戦に出場する。坪井は「今年で帝拳ジムは100周年。自分と流星で勝って天心君につなげる。この日は帝拳祭りにしたい」と、歴史的な一日を勝利で飾る決意を示した。
村田諒太氏
 会見後には、シャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちをそれぞれ1ラウンドずつ披露。無駄のない足運びからテンポ良くコンビネーションを繰り出し、パンチのインパクトを確かめるように、一発一発を丁寧に打ち込んだ。

 この日、坪井の練習を見た元WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太氏は、「坪井は地面から離れている時間が少なく、地面反力(足で地面を押した際に、地面から体に返ってくる力)がほかの選手より優れている。体が浮くと力を発揮できず、反応もできないが、坪井にはそれがない。それが隙のなさにつながっている」と、その非凡な身体能力を解説。「圧倒的なパフォーマンスを求められていることは、本人もわかっているはず」と期待を寄せた。

 足元から生み出す安定感と、相手の武器を封じ込める卓越した技術。プロ5戦目で世界の頂点を狙う坪井は、完封戴冠を予感させる研ぎ澄まされた動きで公開練習を終えた。

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