[一夜明け会見]2026.9.3
吉良大弥が複数階級制覇へ! 最速記録に意欲

WBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級新王者の吉良大弥(23=志成)が3日、都内の志成ジムで一夜明け会見に臨み、世界王座を獲得した喜びを語った。
吉良は前日(2日)、横浜BUNTAIで元WBA・WBC同級王者のカルロス・カニサレス(33=ベネズエラ)との王座決定戦に臨み、7回TKO勝ち。3回にカウンターの左フックでダウンを奪うと、7回にも狙い澄ました左フックを叩き込み、世界初挑戦でベルトをつかんだ。
2024年6月のプロデビューから、わずか5戦目での戴冠は、田中恒成氏に並ぶ日本人男子最速タイ記録。志成ジム初の生え抜き世界王者となった23歳の新王者が、歴史を塗り替えた一戦と、複数階級制覇を見据える今後について語った。
顔に傷一つなく会見に臨んだ吉良。昨夜は1〜2時間ほどしか眠れず、何度も試合映像を見返したという。「リングで戦っている時と映像が違い過ぎて…。この選手、すごいなと思った」と、自身のパフォーマンスに驚きを口にした。
持ち前の攻撃力だけではなく、一級品のディフェンスで百戦錬磨のカニサレスに付け入る隙を与えなかった。「ガードや肩でいなしたり、バックステップを使ったり、いろいろと試してディフェンスでかく乱した。相手がカニサレス選手だからこそ、力を出すことができた」と、攻守に手応えを示した。
フィニッシュブローとなった左フックについては、「スパーリングでも同じような展開があったので、練習通りに出たパンチ」と振り返った。積み重ねてきた練習の成果を大一番で発揮し、強烈な一撃で試合を決めた。
全体的に体ががっちりとしており、ライトフライ級の減量は過酷を極める。今回も計画的に体重を落としたが、前日計量では下着を脱いだ状態でギリギリのクリアだった。階級アップについては、「ジムから一度落ち着いて考えてみてと言われたので、じっくりと考えたい」と慎重な姿勢を見せた。
志成ジムの二宮雄介マネージャーは、「次戦は大晦日だと思っている。ライトフライ級での防衛戦ならサンティアゴ(レネ・サンティアゴ=WBO世界同級王者)との試合、返上してフライ級に上げるならノンタイトル戦になりそう。本人と話し合って決めたい。いずれにしても来年はフライ級になると思う」と今後の見通しを明かした。
世界5階級制覇を目指す井岡一翔(37)、世界初挑戦が目前の堤駿斗(27)、世界ランカーの堤麗斗(24)、再起を目指す比嘉大吾(30)と、志成ジムはタレントぞろい。大晦日に誰がリングに上がっても、大きな注目を集めることは間違いない。
5戦目で世界王者となった吉良は、「今の自分にしかできないことなので、やれるならやりたい」と、2階級、3階級と階級を上げても最速記録を狙う意欲を示した。
2階級制覇はワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)の7戦目、3階級制覇はロマチェンコと田中恒成の12戦目、4階級制覇は田中恒成の21戦目が最速記録。日本人男子最速タイで世界の頂点に立った23歳が、ここから新たな記録への挑戦を始める。
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