[試合後談話]2026.8.19
田中空が再起戦で示した「ハマのタイソン」の進化

前OPBF東洋太平洋ウェルター級王者の田中空(25=大橋)が19日、後楽園ホールで開催された「Lemino BOXING フェニックスバトル159」のセミファイナルに出場。ウェルター級8回戦でレイモンド・ヤノング(32=比)と対戦した。
今年5月に東京ドームで佐々木尽(24=八王子中屋)との激闘に臨み、判定負けを喫した「ハマのタイソン」が復活を懸けたリングに上がった。
プロ初黒星の悔しさを胸に、田中が再起戦で見せたのは、持ち前の爆発力だけではなかった。
田中が強弱を意識しながら左アッパーから左ボディを好打。返しのパンチをボディワークでかわすと左アッパーで起こしておいて左ボディを突き刺しダウンを奪取。倒れたヤノングが首を横に振るとレフェリーが試合をストップした。田中がインパクト大のKO勝ちで完全復活を遂げた。
圧巻のパフォーマンスを見せた田中は、「試合前からボディは入ると思っていたが、倒せてよかった」と安堵の笑顔を見せた。
佐々木尽vsセムジュ戦を観戦予定
「5月の佐々木戦では、ただ攻めるだけになってしまったので、相手の動きに合わせて臨機応変に戦うことが課題だった。今回、長いラウンドになっていれば、相手の出方に応じて戦う準備ができていた。9月の佐々木選手の試合(9月21日、セムジュ・デビッド(中日)とのウェルター級3冠統一戦)は観に行く予定」と、進化の手応えを口にした。
プロ初黒星を喫した悔しさについては、「今もまだ悔しい。この悔しさはリベンジできて初めて消化できる。佐々木戦から、まったく知らない人にも声をかけてもらうようになった。とても励みになり、もっと頑張らなくてはと思うようになった。リベンジを成し遂げて、もう一度、這い上がるのが今の目標」と言葉に力を込めた。
この試合を観戦した佐々木は、「スピードがあり、力強くて強かった。左の動きが増えていた。やはり別格」と田中の戦いぶりを評価。「日本人選手で田中選手に勝てるのは自分しかいない。ただ、自分は今、セムジュ戦のことしか考えられない」と語った。
敗れたヤノングは、「パンチは耐えられたが、試合前から脇腹にダメージがあったので、ボディが効いてしまった」と敗因を明かし、肩を落とした。
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