[世界戦試合後会見]2026.7.20
世界3階級制覇か! 悲願の初戴冠か! 寺地拳四朗vsゴンサレス

WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級王座決定戦、同級3位の寺地拳四朗(34=BMB)対同級4位のイスラエル・ゴンサレス(29=メキシコ)の一戦が20日(月・祝)、両国国技館で開催された「U-NEXT BOXING.6」のセミファイナルで行われた。
ジェシー・ロドリゲス(26=米)が返上し、空位となった世界王座を懸け、世界トップクラスの実力者同士が拳を交えた。日本ボクシング界をけん引してきた寺地と、世界戦線で幾度も頂点に迫ってきたゴンサレス。ともにこの一戦へ照準を合わせて仕上げてきた両者が、世界王者の座を目指してリングに上がった。
1年ぶりにリングへ戻った拳四朗にとって、世界3階級制覇を懸けた大一番。ライトフライ級、フライ級に続く新たな階級での頂点を目指し、歴史的な挑戦に踏み出した。
立ち上がりから拳四朗がジャブを軸に主導権を握ると、2回に右フックでダウンを奪って、試合の流れを引き寄せる。その後も冷静な試合運びで相手の攻撃を見切りながら、的確なカウンターとボディ攻撃でポイントを積み重ねた。終盤はゴンサレスも懸命に反撃したが、最終12回に左フックで動きを止め、終了間際には右ストレートで、この日2度目のダウンを奪取。判定では4〜8ポイント差をつける完勝で、新たなベルトを手にし、悲願の世界3階級制覇を達成した。試合後は勝利を確信して両手を掲げ、歓喜の涙を流した。
リング上でのフラッシュインタビューで拳四朗は、「フックからのワンツーがハマった。1年ぶりの試合で勝つことができてめちゃくちゃ嬉しい。ジャブで相手にボクシングをさせない、原点に戻った。日本人で世界3階級制覇をして統一した選手はいないということなので、楽しみにしていてください」と笑顔で語り、さらなる高みへの意欲を示した。
試合後、会見に臨んだ拳四朗は、安堵の表情を浮かべながら世界3階級制覇の喜びを語った。「1年ぶりに勝つことができたのが大きい。周りの人に感謝したい。ベルトを獲れて恩返しができた」と、支えてくれた人たちへの感謝を口にした。
悲願の世界3階級制覇を成し遂げても、「まだ実感がない。まだベルトを見慣れないので、もう少し持って手になじませたい」と笑顔。試合を振り返ると、「パンチは結構見えた。右を合わせるのも何回かできて悪くなかった。フックを見せてワンツーという流れが良かった。今回は自信もあったし、不安も少なかった。緊張もなく、自然の流れで、その流れの通りに勝ったという感じ」と、納得の表情を見せた。
「勝因はジャブ」
勝因に挙げたのは、自身最大の武器であるジャブだ。「ジャブは変わらず生命線。軽いジャブというより『ズドン』という刺すようなジャブと言われて、そこを意識できたのは大きかった」と説明。昨年12月に予定されていたサウジアラビアでの試合が実現しなかった時期を振り返り、「世界戦ができるのかどうか分からない状態で練習を続けるのはしんどかったが、加藤さん(加藤健太トレーナー)も心を折れずに頑張ってくれた。地味な練習が勝利につながった」と、苦しい時間をともに乗り越えたトレーナーへ感謝を伝えた。
Sフライ級でも手応えあり!
新天地スーパーフライ級でも確かな手応えをつかんだ。「パワーはやはりついたのかなと思った。最後の方のダウンは特に練習していたので、『これホンマに当たるやん!』と思って嬉しかった」と充実感をにじませ、「今は統一しかない。チャンスがくればぜひやりたい。最終章のスタートがやっと切れた。3階級2団体のチャンピオンにぜひなりたい」と、新たな目標を掲げた。
試合後は「家で猫が待っているので、猫とゆっくりして、ちゅーるをあげたりして日常の幸せを味わいたい」と、王者らしからぬ穏やかな一面ものぞかせた。

一方、敗れたゴンサレスは「この試合のために2ヶ月トレーニングを積んできたが、リングでやるべきことは最後までやり切った。今の気分はとても良い。敗因は、私よりも相手の方が強かっただけ」と、寺地の強さを素直に認めた。
続けて「私は日本が好きなので、今回負けたことは心が痛い。本当はベルトをメキシコに持ち帰りたかった。12月にまたチャンスがあるなら、日本で戦いたい」と、悔しさをにじませながらも再来日への意欲を示した。
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