[試合後談話]2026.7.15
左右田泰臣vs辻本純兵! 意地とプライドが交錯した日本Sウェルター級戦

日本スーパーウェルター級タイトルマッチ、王者の左右田泰臣(そうだ・やすおみ/38=EBISU)対同級6位の辻本純兵(32=帝拳)が15日、後楽園ホールで開催された「TREASURE BOXING PROMOTION 13」のセミファイナルで行われた。
キックボクシング世界王者からボクシングに転向して日本王者に上り詰めた左右田と、キャリア12年目で悲願のタイトルマッチの舞台に上がった辻本が激突。互いの意地とプライドがぶつかり合う熱戦となった。
1〜2回は、挑戦者の辻本がジャブから右オーバーハンドを叩きつけて積極的な攻撃を展開。しかし、3回になると左右田は独特のリズムからのワンツーで顔を弾くと、距離を意識。5回にはワンツーで相手の鼻を切り裂いた。前半終了時の公開採点でリードした左右田は、打撃戦でも試合運びの上手さでポイントを連取。最後までペースを渡さなかった。
初防衛に成功した左右田は「試合は難しい。加山会長の指示通りの練習と作戦だけを信じて臨んだ」と切り出すと、「自分をコントロールできなければ、相手も試合もコントロールできない。今回はそこが良かった。効いたパンチはなかったが、不注意でもらった場面があったので、印象が悪くならないように意識した」と冷静に試合を振り返った。
試合前の怪我も焦らなかった
さらに「今だから言えるが、1ヶ月前に左肘の靭帯損傷と裂離骨折をしていた。焦りはなく、どうやったら試合ができるかを冷静に考えられたことが成長。僕もトレーナーをしているので人体の勉強をして、自分なりにケアをした。怪我をした状態で臨む気持ちの作り方や、日々のケアを自分の体で人体実験していた」と、独自の方法で怪我と向き合ってきたことを明かした。
最後に「チャンピオンとしての自覚はあまりない。勝ち負けより、自分がやりたいことができたかの確認が優先。緑川さん(同門の緑川創=OPBF同級王者)が勝てば、ジムのベルトは3本になる。僕は別のルートから上がればいい。一番つらい道を選ぶことが成功への近道」と、今後を見据えた。
加山利治会長は「怪我の経過を見ながら調整し、スパーリングもできていた。左右田は弱音を吐かないタイプなので、練習をやらせすぎず、しっかり休ませることを意識して試合まで運んだ」とコンディション管理を振り返り、精神面の強さを称えた。
左右田のチームメートの緑川は「辻本選手の気持ちに左右田さんがドンと迎え撃って熱い試合だった。次は自分の番。しっかりと頑張ります」と、8月16日(日)に行われるWBOアジアパシフィック同級王者の豊嶋亮太(30=帝拳)との王座統一戦に向けて気持ちを高めた。
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