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[セカンドキャリア]2026.7.10

元日本1位・渡部大介が新天地へ 金沢で代表トレーナー就任

元日本1位・渡部大介が新天地へ 金沢で代表トレーナー就任

 元日本フェザー級1位の渡部大介氏が、新たな人生のスタートを切った。2023年5月の試合を最後に引退し、今年6月から石川県金沢市へ移住。TODA BOXING GYMの代表トレーナーに就任し、選手として培った経験を次世代へ伝える日々を送っている。

 日本タイトル獲得は叶わなかったものの、「はじめの一歩 フェザー級トーナメント」優勝者として実名で漫画に登場した唯一のプロボクサーとしても知られる。

TODA BOXING GYM

住所:石川県金沢市新神田1丁目9-20 中仙ビル3F

電話:080ー1899ー8629

営業時間:11:00〜22:00(最終受付は20:30)

定休日:毎週木曜日

2023年5月の試合がラストファイト
 北海道札幌市出身の渡部氏は、大学卒業後にワタナベジムからプロデビュー。9年間にわたり第一線で戦い、日本フェザー級1位まで上り詰めた。しかし、2023年5月の試合後、年末に予定されていた試合は目の負傷で中止に。さらに2024年に予定していた復帰戦も網膜剥離により実現せず、現役引退を決断した。

 引退後はワタナベジムで小口忠寛トレーナーのサポートを務めながら、高層ビルのガラス清掃の仕事も続けていた。

 そんな中、人生の転機となったのが、TODA BOXING GYMの戸田宜利オーナーからの一本の連絡だった。
同郷の先輩から声を掛けられ金沢へ
 戸田氏は、札幌工業高校と道都大学ボクシング部の先輩であり、現役時代にはスポンサーとして長年支え続けてくれた存在だった。引退後の進路について相談したところ、「一緒にジムをやらないか」と声をかけられたという。

 それまで金沢を訪れたことは一度もなく、知り合いもいなかった。それでも東京に残る理由はなく、話は驚くほどスムーズに進み、6月10日に金沢へ移住。

 35歳の誕生日を迎えた今は、代表トレーナーとしてボクシングとキックボクシングの指導に励んでいる。
「毎日、必死だが楽しい」
 現在の会員数は約30人。午前から営業し、初心者の若者や、かつてボクシングを経験した人、女性会員まで幅広い層が汗を流している。一日1人のペースで会員も増えており、ほぼ一人で指導を担当。営業終了後もSNSでの情報発信や体験希望者への対応など、多忙な毎日を送る。

 「毎日必死ですよ」と笑顔を見せる渡部氏だが、その表情からは新たな環境で充実した日々を送っていることが伝わってくる。食べ物がおいしく、札幌に似た街の雰囲気も気に入り、すでに金沢での生活にも馴染み始めているようだ。
はじめの一歩トーナメント優勝
 また、現役時代の思い出として「はじめの一歩」への登場を挙げ、「キャラクターとして出ているのは自分だけなので自慢ですね。タイトルは獲れませんでしたが、本当に良かったです」と笑顔を見せた。

 そして、最後に口にした言葉には、新天地への強い覚悟が込められていた。

 「戸田さんには何から何までお世話になっていますので、ジムを盛り上げて恩返しをしたい。学ぶことが多いですが、必死に頑張ります。ここに骨を埋めます」
新たなスタート!
 選手として夢を追い続けた9年間は、新たな人生への序章だったのかもしれない。

 リングで積み重ねた経験は、これから金沢で育っていくボクサーたちへ受け継がれていく。第二の人生を歩み始めた渡部氏の挑戦は、今まさに始まったばかりだ。

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