[試合後談話]2026.5.29
JPBA育成ヘビー級王座決定戦! 高山秀峰と大沼ケンが真っ向勝負!

JPBA育成ヘビー級王座決定戦が29日、後楽園ホールで開催された「KADOEBI.5&DANGAN」で行われ、日本育成ランキング1位の高山秀峰(33=スパイダー根本)と同級3位の大沼ケン(21=角海老宝石)が王座を争った。
育成王座は、従来の日本タイトルとは異なり、ヘビー級戦線の底上げを目的に新設されたタイトル。国内では層の薄さが課題とされるヘビー級だけに、将来を担う新たな人材の台頭が期待される一戦となった。
経験と圧力を武器にする高山と、スピードと伸びしろを秘めた大沼。4ラウンド制で行われた注目の一戦は、序盤から激しい攻防が繰り広げられた。
ゴングと同時に高山が右フックを大きく振り回して先制攻撃を仕掛けた。しかし、大沼は慌てることなくジャブを軸に組み立て、見栄えの良いボクシングを展開。2回もジャブからワンツーへとつなげ、リズム感のある攻撃を見せた。3回、高山は前後の動きを意識しながら、右ボディストレート、ワンツーで攻勢に出る。コーナーへ詰めて連打を叩き込んだが、ダメージの深さを考慮したレフェリーが試合を止めた。
JPBA育成ヘビー級王座を獲得した大沼は「相手に触れさせないつもりだったが、プレスが強くて初回は焦って悪いところが出た。しかし、そこから切り替えて試合を進めることができた。判定勝ちを狙っていたが、結果的にTKOで勝てた」と安堵の表情を見せた。
続けて「前回(ヘビー級1000万円トーナメント決勝戦)は情けない負け方をしたので、当てて避けるスタイルを意識してキツい練習をしてきた。今のスタイルに、自分の要素をもっと付け足していきたい」と成長への手応えを語った。
さらに「ベルトを獲ったことで防衛戦ができる。試合ができることが今後のモチベーションになる」と今後を見据えた。
一方、高山は「判定だと負けると思っていたので、前半で倒しにいったが、フックが効いて足が止まった。KO負けするとは思っていなかった。クリンチをしたくても懐が深かった。距離を潰しても上から抑え込まれた」と悔しさを滲ませた。
最後は「大沼君は今後、世界を狙えるボクサーになる」と相手の実力を認めた。
この日、リングサイドで観戦した指名挑戦者で同級2位の松田尚之(30=ARITOMI)は「会場に足を運んで見に来てよかった。大沼選手に怖さは感じなかった。テクニックとフットワークがあるが、自分ならもっと力づくで攻めていける。挑戦者らしく奪いに行く。ベルトを見て余計にほしくなった」と感想を語り、ベルト奪取に気持ちを高めた。
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