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[試合後談話]2025.12.9

「負けられない理由」がぶつかった再戦。宝珠山晃vs森青葉!

「負けられない理由」がぶつかった再戦。宝珠山晃vs森青葉!

 日本フライ級12位の宝珠山晃(29=三迫)と森青葉(25=角海老宝石)が9日(火)、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のスーパーフライ級8回戦で再び拳を交えた。今年8月、負傷引き分けで決着がつかなかった一戦のダイレクトリマッチ。互いに譲れない理由を抱えて、リングに上がった。
宝珠山晃(三迫)が勝利
 サウスポー同士の一戦は、宝珠山がジャブを軸に、出入りのボクシングを展開。4回、森は左フックから回転力を上げて反撃。5回、森が攻勢を強めたが、宝珠山の左カウンターが火を噴きダウンを奪取。7回、森が左クロスで腰を沈めさせて反撃。お互いの意地がぶつかり合った。
「しんどい1年だったが最後に勝てた」
 連敗からの脱却を果たした宝珠山は、「しんどい1年だった。お互いに思うことがあった試合だし、どちらが勝ってもおかしくない試合だった。森選手は本当に気持ちの強い選手だった」と語った。

 海外遠征での黒星、2月の敗戦。結果が伴わず、モチベーションすら揺らいだ時期があったという。「中国で負けて、2月にも負けて、ヤケクソになったり、ボクシングが嫌になりかけたり…。上手くいかないことが続いた」。
神足茂利さんと梅下新介監督に勝利を届けた
 しかし、勝利の瞬間、胸の奥に再び灯がともった。「人間、欲深いもので、勝つとまたやりたくなる。今は安堵の気持ちが強い。神足や梅下監督、応援してくれる人に良い報告ができて本当にうれしい」。

 今年亡くなった大学同期の神足茂利さん。そして学生時代に指導を受けた梅下新介監督(現・日大ボクシング部監督)への思いが込み上げ、言葉を詰まらせた。苦しんだ一年のすべてが、この日のリングに繋がっていた。
「勝って堤さんにつなげたかった」
 一方の森は、リングを降りると天を仰ぎ、苦しい言葉を吐き出した。「悔しすぎる。ここだけは気をつけようと思っていたパンチをもらってしまった」。

 この日は、尊敬するWBA世界バンタム級王者・堤聖也(29=角海老宝石)が、世界戦を8日後に控えている中で応援に駆けつけた。「堤さんが来てくれるとは思わなかった。顔を見ると安心して、"よし! やるぞ!"という気持ちにもなる。勝ってつなげたかった」。
堤聖也(角海老宝石)が応援
 勝利を届けることはできなかったが、森のファイトが堤の胸に響いたことは間違いない。悔しさにまみれた夜も、必ず次への糧となる。

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