[記者会見]2025.12.9
米国初メインで完勝も反省。晝田瑞希が統一戦に意欲

WBO(世界ボクシング機構)女子スーパーフライ級王者の晝田瑞希(29=三迫)が9日、都内のジムで会見を開き、11月23日に米国カリフォルニア州で行われたグロリア・ガジャルド(31=メキシコ)との一戦で、フルマーク判定による6度目の防衛成功を報告した。
アメリカで初めてメインイベントを務めた大一番。完勝という結果にも、本人の口から出たのは反省と次戦への覚悟だった。
晝田は「初の米国メインで、今回はKOで締めたかった。でも、相手がタフで(KOできずに)悔しさが残る。引き出しは増えているけど、試合中の少しの勇気が足りなかった。これが今の実力」と振り返り、さらなる成長を誓った。
加藤健太トレーナーも「あと半歩でKOできたと思うし、レフェリーによっては止められる場面もあった。長所を残しながら、米国で吸収したことを出せている」と評価した。
今回の試合は、4度目の防衛戦で贈られた米老舗ボクシング誌「リングマガジン」のベルトの初防衛戦でもあった。会見では晝田の写真が飾られたリング誌ベルトも披露。8戦目でのリング誌ベルト獲得は、男女を通じて最上最速記録だという。
晝田は「リング誌ベルトは、その階級で一番強い選手に贈られる特別なベルト。誰でも取れるものではないので、プレッシャーがあった。米国のチーム、日本の応援のおかげ」と感謝した。
今年は1年で4度の防衛に成功。これは日本人世界王者としては具志堅用高氏以来、2人目となる快挙だ。
晝田は「ガムシャラで必死に生き抜いた一年。皆さんと同じように大変だったけど、乗り越えられてよかった」と笑顔を見せた。
12月27日、サウジアラビア・リヤドで井上尚弥(32=大橋)がアラン・ピカソ(25=メキシコ)に勝てば、同じく1年で4度防衛となる。「私の印象が薄れるじゃないですか」と冗談めかし、報道陣の笑いを誘った。
WBC Far East スーパーバンタム級王者のエリー・バウトテル(29=英)が試合後に挑戦を希望。ほかにもSNSを通じて各国のランカーから対戦要求が届くという。
晝田は「言うのはタダなので構わない」と余裕を見せつつ、「狙われているのを感じる。良い意味でプレッシャー。敵が現れたら倒すだけ」と、王者の風格を漂わせた。
WBA(世界ボクシング協会)同級王者のジャスミン・アルティガ(33=米)も統一戦を希望しており、晝田自身も前向きだ。「年齢的にも(統一戦を)そろそろやりたい。行けるところまで行きたい。来年こそはぶっ倒します」。王者はさらに強くなる姿を、次のリングで証明する。
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