[世界戦発表会見]2025.6.11
スター候補! 高見亨介が10戦目で世界初挑戦!
日本ライトフライ級王者の高見亨介(23=帝拳)が11日、東京ドームホテルで記者会見を開き、世界初挑戦への思いを語った。
高見は、7月30日(水)、横浜BUNTAIで開催される「U-NEXT BOXING.3」で、WBA(世界ボクシング協会)同級王者のエリク・ロサ(25=ドミニカ共)に挑戦する。
スター候補の高見が、満を持して世界の舞台に立つ!
高見はスーツにネクタイを締めて記者会見に臨んだ。会見の前にコンビを組む田中繊大トレーナーには、「これから就職活動に行くのか?」と、冷やかされたというが、世界チャンピオンへキャリアアップすると考えれば、確かに一理ある。同じ日に世界戦に出場する寺地拳四朗(33=BMB)、比嘉大吾(29=志成)と並んだ高見は、やや緊張した面持ちを見せていたが、それが初々しさを感じさせた。
高見は「思っていたより少し早いなと思った」と、10戦目での世界初挑戦への素直な気持ちを明かした。
2022年7月にデビューした高見は、エネルギッシュな攻撃でメキメキと頭角を現すと、今年4月に日本王者の川満俊輝(29=三迫)に6回TKO勝ちし、日本王座を獲得した。
試合後、リング上で帝拳ジムの本田明彦会長に世界挑戦を直訴、高見の囲み取材中、本田会長は「あの時点では何も決まっていなかったが、あれが決め手になったね」と言うと、高見は「言ってみるもんですね」と笑顔を見せた。
チャンピオンのロサは、昨年12月の王座決定戦で戴冠し、世界2階級制覇を達成。距離感に優れた上下の打ち分けを得意とする技巧派サウスポーで、ニックネームは「ミニ・パッキャオ」。プロ入り後、初のサウスポーとの対決だが、「プロでは初めてのサウスポーだが、アマチュア時代に何度もやっていて、一度も負けたことがない。ミニパッキャオと言われているようだが、どれくらいのものか試したい」と自信たっぷりだった。
サウスポー対策として、日本ミニマム級王者の松本流星(27=帝拳)、元WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(31=ワタナベ)らとの実践練習を重ねていく。
2002年生まれの高見は、日本人の同世代では一番早く世界の舞台に立つ。「同い年のボクサーや帝拳ジムの火付け役になりたい。帝拳ジムは今、乗っているので、これからどんどん世界チャンピオンが誕生していくので、自分がきっかけになりたい。キャラクターが大事になってくるが、作るのではなく、ありのままの自分を出す。生意気な部分を出していきたい。試合ではKOを狙う」と、真っすぐな目で言葉に力を込めた。
同門で6月8日(日)に世界前哨戦をクリアした那須川天心(27=帝拳)へのライバル心も包み隠さなかった。「那須川選手はスター性が抜群なので、試合内容で負けないところを見せたい。そこは頑張りたい」。試合後、那須川から「どうやったら倒せるの?」と聞かれて、「『僕もわからないけど、流れの中じゃない』と生意気にアドバイスさせてもらった」と答えたという。
10歳上の拳四朗にも対抗心を燃やした。「最強なので、将来的にいちボクサーとして戦ってみたい」。若さ溢れる高見のパフォーマンスに注目だ!
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