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6月8日(日)に有明コロシアムで開催される「Prime Video Boxing 13」のセミファイナルで世界前哨戦に臨む那須川天心(26=帝拳)が30日、都内にある帝拳ジムで公開練習を行った。対戦相手は、ドミニカ共和国のビクトル・サンティリャン(29)。無敗の天心にとって、世界挑戦へつながる大事な一戦となる。

那須川は、前回のモロニー戦を振り返りながら、「打ち合いに挑み、対応できた部分とできなかった部分があった。その反省をもとに、今回は“試合で出せなかったもの”を重点的に突き詰めてきた。ただの世界チャンピオンになりたいわけじゃない。どの距離、どんな状況にも対応できる選手になりたい。クロスレンジを中心に練習してきて、10ラウンドの流れの中で“詰めて畳みかける”シミュレーションも行ってきた。疲れる時こそ前に出る。そういう場面で自分の強さが出せるようにしたい」と、語った。

試合に向けた意識については、こんな表現も口にしていて「空間を支配して、その場の空気と友達になり、味方につける。駆け引きの中で“自分きっかけ”の流れを作る。プレッシャーは感じていない。自分がやってきたことを見せることが大事。前回の試合よりワクワクしている」と、心身ともに落ち着いた様子を見せた。「心・気・体が揃わないと“技”は出ない」その言葉の通り、今回の那須川は技術以上に“状態の完成度”を重視している印象だ。

今回の興行には那須川のほか、帝拳ジムから3選手が出場するが、「それぞれが職人気質で、ボクシングが競技として評価されてきている。僕自身もその中でここまで来たし、最近は批判よりも評価の声が増えてきた。だからこそ、今回は落とせない」と、今回の意気込みを語った。
注目が集まる“その先”について「武居(由樹=28=大橋)選手の今回の試合は観ました。勝とうが負けようが、みんなが求めている試合。いつかやると思っています。世間は井上選手と中谷潤人選手の対決に注目してるけど、僕は今は何も言いません。まずはベルトを獲ってから」と、和やかな雰囲気の中でも、目前の試合に集中し自身の意気込みを語り、会見を終えた。

浜田剛史代表は「武居選手の勝ち方もあって、自然と(那須川への)期待も高まっている。天心は飲み込みが早く、どんな場面にも対応できる選手」と評価した。
