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IBF(国際ボクシング連盟)ミニマム級チャンピオンの ペドロ・タドゥラン(比)が20日、大阪市内のジムで練習を公開、前同級チャンピオンで、現在ランキング4位の重岡銀次朗(ワタナベ)とのダイレクトリマッチに向けて、好調ぶりをアピールした。
試合は5月24日(土)にインテックス大阪で開催される「3150×LUSHBOMU vol.6」のセミファイナルで行われ、ABEMAがライブ配信する。

練習前に行われた会見には、トレーナーのカルロス・ペニャロサ氏(二階 級制覇王者のジェリー・ペニャロサ氏の兄)も同席した試合前の会見で、「日本に来るのは今回で5回目、今の日本は暑いからフィリピンと同じ感じだし、フィリピンでしっかり仕上げてきたので調整は問題ない。減量もあと約450g」と、最終調整に集中した。

昨年7月に挑戦者として来日し、当時のチャンピオン銀次朗に挑戦し、9ラウンドTKO勝利で、世界王座奪取に成功したタドゥラン。先日行われた重岡の公開練習で重岡が、「KO負けの借りはKO(勝ち)で返したい」と、発言していたことを伝え聞いたタドゥランは「銀次朗が言っていることは全く気にならない。銀次朗はスピードがあってとても良い選手。今回も素晴らしい試合になることは間違いない。でも、前回は9ラウンドにKO勝利だったけど、今回はもっと早いラウンドでKOできるようにパンチ力を高める練習をしてきた。 またKOで勝ちたい。KOで勝てたら最高だね」と、普段はクールなタドゥラ ンには珍しく、強気な発言で、返り討ちにすることを誓った。

タドゥランとコンビを組むペニャロサ氏は「前回は試合のために練習してきたことをリングで出せた結果、KOで勝つことができた。今回もKOで勝つための練習 をしてきた。判定には持ち込みたくなし、判定にはならないだろう」と、名伯楽もKO勝利を狙っていることを明言した。
会見後に行われた公開練習では、サウナスーツを着てからリング内でのウォーミングア ップ、ロープ、シャドーボクシングのあとにはミット打ち3ラウンド披露し、最後はサ ンドバッグ打ちで公開練習を終えた。ミット打ちでは力強いパンチをペニャロサトレー ナーのミットに打ち込む場面もあり、タドゥランの好仕上がりぶりが伝わってきた。

日本の好きな物を聞かれたタドゥランは「日本のアニメで好きなのは 『はじめの一歩』。好きなキャラクターは一歩。11歳くらいの時にテレビで観ていた」 と、IBF世界フェザー級王者アンジェロ・レオ(米国)と全く同じ内容で回答。日本のボクシングアニメの金字塔『はじめの一歩』の世界的な人気ぶりが伺えた。
日本食で好きな食べ物を聞かれると「とんこつラーメン。試合に勝って美味しいとんこつラーメンを食べたい」と、回答。“親日家”のタドゥランが重岡銀次朗とのリマッチでKO勝利を狙う。

この試合のプロモーターを務める亀田興毅ファウンダーは、「タドゥランはミニマム級離れしたフィジカルが魅力的な選手。前回の試合ではフィ ジカルで銀次朗を圧倒していた。リマッチとなる今回の試合は選手、陣営を含めて“頭 が良い方”が勝つと思います。メインイベントのフェザー級タイトルマッチとともに、 ダブルタイトルマッチの一つとして非常に面白い試合になると思います」と、ビッグマッチを心待ちにした。