米国メディアも井上の勝利に太鼓判!

　世界スーパーバンタム級主要4団体統一王者の井上尚弥(32=大橋)が、日本時間の5日、米国ラスベガス・Tモバイルアリーナで挑戦者のラモン・カルデナス(29=米)を迎え撃つ。4年ぶりのラスベガス登場に現地では盛り上がりを見せる中、米国のメディアも井上の勝利を予想した。

　日本時間4日にMGMグランドガーデンガーデンで行われた前日計量の取材に来ていた関係者に、モンスターの強さについて聞いた。

　米スポーツ専門局ESPNでボクシング実況を務めるベルナルド・オスーナ氏は、「彼は、私のお気に入りのファイターの一人。今のファイターは、金儲けばかりの手段として勝つ方法ばかり探している。しかし、井上はとにかく試合を楽しませることが大好き。派手に見せるために、リスクを冒すのも好きだ。彼より優れたフィニッシャーはいない。とにかく、パウンド・フォー・パウンドファイターを見る機会があれば必ず見てほしい。今の時代で比べることができるのは、テレンス・クロフォード(米)とオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)くらい。彼がボクシング人生を終えたら、マニー・パッキャオと肩を並べることになるだろう」と大絶賛。その上で、「でも、今のところ彼にはまだまだやるべきことがある」とも付け加えた。

　予想を聞いたところ、「井上がストップ勝ちする。ただ、序盤に良い左フックを食らったら、少し苦労するかもしれないが。カルデナスは相当な苦労をしてきたからね。彼にとって一生に一度の機会で、世界タイトル獲得のチャンスでもある。このリングに立つことは誰もが夢見ることなんだ。序盤は面白い展開になるよ」と興奮気味に話した。

　続けて「beat boxing mayhem com」のイスマエル・アブドゥウサラーム氏は、「井上は、スピードとパワーとタイミングに優れている。誰も彼に匹敵する選手はいない。5ラウンドにはノックアウトするだろう。カルデナスにとって、3ラウンド以降は厳しい展開になる」と予想した。

　最後に「Best women boxing show」のデアンドレ・レビアウフさんに聞いた。「井上は、エレガントなファイター。スタイルも優れていて、力強く集中力も抜群。素晴らしいスポーツマンでリング上で、いつも観客を楽しませてくれる。試合は4ラウンドでノックアウトするでしょう」と、モンスターの圧勝を予想した。