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日本人初のウェルター級世界チャンピオンを目指している佐々木尽(23=八王子中屋)が25日、横浜市内のホテルで会見を開き、WBO(世界ボクシング機構)チャンピオンのブライアン・ノーマンJr(24=米国)に挑戦することを発表した。試合は6月19日(木)に東京・大田区総合体育館で開催される「NTTドコモ presents Lemino BOXING」のメインイベントとして行われる。佐々木は現在、WBOランキングでは2位に入っている。4月25日付けで、OPBFとWBO-APの王座を返上した。

会見の冒頭、ウェルター級の世界戦開催に尽力した大橋秀行会長は、「チャンピオンになるのが難しい階級で、挑戦するのさえ難しい」と述べ、国内では、47年前の故・辻本章次氏、36年前の尾崎富士雄氏以来 3人目の挑戦者となる佐々木に、日本人初の世界チャンピオン誕生を期待した。
生まれたことに次ぐ、人生で2番目の幸せ
世界挑戦が決まったことに関して、関係者への感謝の言葉を何度も繰り返した佐々木は、「人生の中で2番目に幸せなこと」と、夢にまで見てきた自身初の世界挑戦を、生まれたことに次ぐ喜びに挙げた。

ラスベガスでチャンピオンの試合を生観戦した佐々木は、「人間辞めてるのかなと思いました。ノーマンだけに」と、記者の笑いを誘うと、「宇宙人対決は必ず勝つ」と、気持ちを込めた。そのノーマンに関して、「弱点はないです。スピードも技術もあって、特にパワーがすごいと感じました。黙々とボクシングをやっている。油断はできないですし、本物です」と、印象を語った。それでも、「パワーとスピードなら自分も負けてないし作戦もある」と、笑顔のまま自信を示した。

ラスベガスでは、6ラウンドのスパーリングを週に3回のペースで約1ヶ月間消化してきた佐々木は「海外の選手は、打った後、すぐに動くので、慣れるまでは当たらなかった。(映像で)見るのと経験するのでは違う」と、打ち終わりのサイドへの動きとディフェンス面の成長を確信した。中南米の選手を含め、世界各国から集まったトップ選手たちがしのぎを削る本場で、最初に感じたのはレベルの違い。「日本とアメリカでは、テニスと卓球、野球とサッカーぐらい違う」と、ウェルター級のレベルの違いを思い知らさせた。会見中も身振り手振りを交えながら、取得してきたなかを伝えようとした。

