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[世界戦試合後談話]2024.7.28

重岡銀次朗が滋賀初の世界戦で難敵ペドロ・タドゥランとV3戦!

 IBF(国際ボクシング連盟)ミニマム級王者の重岡銀次朗(24=ワタナベ)が28日、滋賀ダイハツアリーナで開催された「3150 FIGHT vol.9」のメインイベントで、同級1位のペドロ・タドゥラン(27=比)を迎えて3度目の防衛戦に臨んだ。

観衆:3000人
タドゥラン(比)が新王者!
 サウスポー同士の一戦は、タドゥランが初回から左ストレートで切り込み、先制攻撃。ボディにパンチを集めて重岡の体力を削った。4回、重岡は右フックでグラつかせて反撃。しかし、このラウンドあたりから右目上の腫れが大きくなってきた。5回以降もタドゥランがロープに詰めて、上下のコンビネーションで攻勢。アッパーを織り交ぜながら攻め立てた。守勢を強いられた重岡は、足を使いながら右フックを返したが、相手の勢いを止めるまでには至らず。9回、タドゥランがロープに詰めて連打を浴びせたところで、レフェリーが間に入り、重岡を抱きかかえた。
銀次朗(ワタナベ)はダメージが深く会見は行われず
 王座を陥落した重岡はダメージが深く、緊急搬送されたため会見は行われなかった。

 銀次朗は、兄・重岡優大(27)の呼びかけには応えていたようで、意識はあるとのこと。取材に応じた日本ボクシングコミッションの安河内剛本部事務局長は、「右目を痛がっていて、意識的に瞑っていたようです。眼窩底骨折の疑いがある」と話した。
「最高の気分」タドゥラン
 王座返り咲きに成功したタドゥランは、「(重岡の目は)2ラウンドに腫れたと思う。目が腫れて嫌がっているのがわかったので、攻勢を強めた。4ラウンドに右フックで効かされたが、心を強く持って戦った。この試合に向けてしっかりと準備してきたので、最高の気分」と喜びに浸った。

再戦も受けるし、王座統一戦もしたい

 今後に関しては「マネージャーが決めること」と前置きした上で、「再戦も、もちろん受けるし、WBO王者のコラーゾ(オスカー・コラーゾ=プエルトリコ)との王座統一戦もやりたい」と語った。
亀田興毅ファウンダー
 亀田興毅ファウンダーは「これがボクシング。しかし、負けたら終わるではない。本人が望むのであればすぐに再起させたい」と語った。
佐々木る玖(KWORLD3)
 この試合を観戦した日本ユース・スーパーウェルター級王者の佐々木る玖(21=KWORLD3)は、「銀次朗選手の気持ちの強さを上回るほどのタドゥラン選手の気持ちの強さ、そして左のパンチがエグかった。衝撃的」と感想を語った。

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