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「第15回WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のセミファイナルで行われる、日本ライトフライ級タイトルマッチの前日計量が3日、都内のJBC(日本ボクシングコミッション)事務局で行われ、チャンピオンの川満俊輝(28=三迫)と挑戦者で同級1位の安藤教祐(31=KG大和)の両者がそれぞれに抱負を語った。
2021年1月29日にフライ級ノンタイトル8回戦で対戦した際には、川満が初回46秒でTKO勝利している。48.8kgで計量をクリアした日本チャンピオンの川満は、「気持ちの整理がなかなかできなくて…。一度戦ったことある選手なので、中途半端な気持ちだと足元を救われる。難しい感情の中で(練習を)やっていた」と、再戦することへの難しさを感じていた。しかし、「スパーリングは充実していた。強い選手ばっかりとやったので、気持ちも落ちることなく、まだまだだなと思った。強くなるために乗り越えないといけない一戦。気合いが入っている」と、抱負を述べた。
スパーリングパートナーに話が及ぶと、日本フライ級王者の飯村樹輝弥(角海老宝石)や世界戦を5月6日(月・休)に迎えるWBA王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)と挑戦者の桑原拓(大橋)らの名前を挙げ、合計100ラウンドのスパーリングを消化したことを明かした。
前回は完勝しているとはいえ、警戒心は強い様子で、「自分が嫌いなタイプ、やりづらいタイプ、嫌なことをやってくるんだろうな、と想定している。横井さんと(準備してきた)地道に心を折るボクシングで、削って、削って、倒すボクシング(をしたい)。どんな場面も焦らず落ち着いて戦っていきたい。(寺地)拳四朗さんには、追いつけないけど、拳四朗さんのように、(自分も)心は折れない」とメンタル面の成長にも自信を示した。
2度目のタイトル挑戦となる安藤は、48.9kgで計量をクリアすると「最初(の挑戦)は、気持ちが浮ついていた」と、昨年5月のWBO-APタイトル戦の敗因を述べた。その上で、「落ち着いて、しっかりやれることはやった」と、一年を振り返った。川満に関しては「上下をしっかり打ち分けて、伏線を張ってくる。丁寧なボクシングをしてくる相手」と印象を口にした。
川満との再戦に関する質問には「(前回は)後手後手になった。リベンジなので、しっかり対策もやってきた。結果を出すだけ。ベルト奪取に燃えています。負けてから今まで、このためにやってきた」と静かに熱い闘志を燃やした。
同門の阿部麗也(KG大和)が世界挑戦したことにも触れ、「自分が勝って、ジムを盛り上げたら良い、今のジムでやってれば、世界まで行けるという指標にもなったし、刺激になった」と、さらに上の目標に向かって、気持ちを高めた。
明日の試合は、パンチを受けたときのダメージが大きいとされるレイジェスのグローブが使用されるが、「阿部からレイジェスのグローブを借りて、しっくりくると思ったから決めた」とし、倒して勝つことを誓った。