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世界王座奪還に向けて猛アピールしたい亀田和毅(32=TMK)が31日、名古屋国際会議場で、ケビン・ビジャヌエバ(23=メ)を相手にフェザー級10回戦を行った。
試合が始まると、左ボディとジャブでジリジリとコーナーからコーナーへとビジャヌエバを追い込んで、右ストレートで顔面を弾いた和毅。前に進むテンポを変えながら、プレスを常にかけ続けた。5回終了後のインターバルが終わると、ビジャヌエバ陣営から棄権の申し出があり、TKOにより試合終了。
試合後のリングインタビューで和毅は、「11月から4ヶ月しかなかった。まだまだ、このスタイルは完成してない。テーマは気持ちでいく。ちょっとは出たかなと思います。次は世界。それしか見てない。ドラミニに勝って、世界に挑戦するつもりだったので、今年中には、世界に挑戦したいと思います」と、世界王座返り咲きを目指すことを誓った。
最後に一言、「まだまだ、32歳。鍛えて世界に行けるようにします。明後日、子供が産まれるんで、明日、メキシコに行きます」と嬉しい報告が続いた。
試合後の囲み取材で「前に出て戦うのがテーマだった」と明かした和毅は、「パンチが打ち込めた。『倒れるか、出て来ない(棄権を申し出ることの意)か』だと思ってた」と、相手のダメージを徐々に蓄積するファイトスタイルに手応えをつかんだ。
自身の以前のファイトスタイルとの違いにも言及し、「パンパンパンとジャブを打って、コンビネーションでポイントを稼ぐのではダメ」。ドラミニへのリベンジができなかったことへの悔しさの理由は、「新しいスタイルで、やりたかった。後半に倒せたと思う。ドラミニに負けたから、変わることができたので、ありがとう、という気持ち」と、父、史郎トレーナーが目指す攻撃型ボクシングで世界王座奪還を誓った。
試合後に取材に応じた亀田史郎トレーナーは、「まだまだこれから」と、理想とするファイトスタイルが未完成であることを明かしたが、下半身を鍛えたことで、「パンチに体重が乗るようになった。右も打ててる。ボディも効かせた」と及第点をつけた。目指すのは、攻撃型のボクシング。「初心に戻って、世界チャンピオンを目指そうと言ってきた」と締めくくった。