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重量級で世界チャンピオンを目指している但馬 ブランドン ミツロ(29=KWORLD3)が31日、WBC(世界ボクシング評議会)ブリッジャー級のリミット101.6kg契約8回戦で、アレキサンドル・ジュール(38=ルーマニア)と対決。ド迫力の打ち合いに、名古屋国際会議場が揺れた。
パワーとスピード
初回はスローテンポで始まった重量級の試合だが、2回にテンポアップすると、ジュールが連打の最後にアッパーで但馬の顔面を捉えてダウンを取った。中盤立ち上がった但馬は、ガードで追撃を回避。中盤以降は、クリンチも増えたが、上から右を打ち下ろすジュールに対して、但馬は、上下にパンチを打ち分けて、突破口を探った。最終回は、もつれあって押し合いが続いたが、重量級の迫力は十分伝わった。
アレキサンドル・ジュール(38=ルーマニア)
試合を終えたジュールは「彼は、若くて、将来があるボクサーだと思う」と但馬の印象を語ると、但馬のボクシングスタイルと技術面を評価した。それでも、「経験の差で、彼は、やりたいことができなかったんじゃないか」と試合を振り返り、「4ラウンド以降は、楽に戦えた」と、試合の中盤には、勝利を確信していたことを明かした。
但馬は、試合後会見は行わず、控え室に戻り、関係者には感謝の気持ちをしっかりとした口調で伝えたが、大事をとって、担架で病院に向かった。