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WBA(世界ボクシング協会)とWBC(世界ボクシング評議会)のライトフライ級統一王者の寺地拳四朗(32=BMB)が23日、エディオンアリーナ大阪で開催された「Prime Video Presents Live Boxing 第6弾」のメインイベントで、元世界王者のカルロス・カニサレス(30=ベネズエラ)を挑戦者に迎えて、2団体王座防衛戦に臨んだ。
試合後会見に臨んだ拳四朗の顔の傷跡が激闘を物語っていた。やや疲れた様子の2冠王者は「カニサレスは強くて、技術も高くて、必死で戦った。(これまでで)一番大変な試合だったかもしれない。勝ってベルトがあるんで、成長して次に行きたい」と試合を振り返った。
3ラウンドに手をついてダウンを宣告された場面に関して「ダメージが残る感じではなく。フラッシュみたいで、落ち着いてた」とし、「ボディも当たるとこは、当たってた。後半出てくるというのは、相手の作戦にのまれた。ビデオを見て修正する」と続け、試合終盤は、「打ち合うよりポイントが取れると思った」と、セコンドの指示に従って距離をとったことを明かした。
死闘を制したチャンピオンだが、「僕もいっぱいいっぱいで、必死で戦った。(相手の勢いが)落ちてくると思ったが、落としきれなかった。今までで一番きつい試合だったかもしれない。加藤さんと一緒にビデオを見直したい」と話して一息ついた。
加藤健太トレーナーは「緩急の付け方が、想像より上手くて、突いていけなかったわけではないが、上手かった」とカニサレスの印象を述べ、「強気にいくか、足を使うか迷った。ラウンドの中で変化する部分があった。逃げの一手にはしたくなかった。判断が難しい部分もあった」と指示を迷う場面もあったことを明かした。「10の終わりから、触らせるな、空間を後ろに作れと指示した」と、勝負を分けたラスト2ラウンドの攻防を振り返った。それでも、「拳四朗の伸び代も感じています」と拳四朗を労った加藤トレーナー。今年もこのゴールデンコンビの成長を期待したい。