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WBA(世界ボクシング協会)世界スーパーフライ級チャンピオンの井岡一翔(34=志成)が27日、今年も大晦日に初防衛戦を行うことを発表した。今回が自身12度目の大晦日戦となる。井岡に挑戦するのは、同級8位のボスベル・ペレス(28=ベネズエラ)。戦績は23戦20勝(18KO)3敗(1KO)。試合は、東京・大田区総合体育館で開催される「Life Time Boxing Fights 18」のメインイベントとして行われる。試合当日、ABEMAが独占生配信する。
WBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
WBC同級王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(33=メキシコ)と2団体統一戦に向けた交渉を続けてきた井岡とエストラーダの両陣営だったが、年内に実現することが難しいと判断した井岡陣営は、約2週間前に王座防衛戦に切り替えた。井岡陣営の交渉の窓口を担当する二宮雄介マネージャーは、エストラーダ陣営との交渉は、継続中であることを明かし、来年5月ごろを目処に話し合いを続けるとした。
合同会見
この日の会見で井岡は、関係者への感謝の気持ちを伝えた上で、「今年の大晦日も戦いたかったので、試合を決めた。最高の日にできるようにしたい。チャンピオンでいることが大前提。勝たないといけない」と、KO勝率90%を誇る挑戦者との防衛戦に覚悟を決めた。エストラーダ戦の実現のためにも「圧倒的な差で勝つために、トレーニングから意識している。痺れるような試合をしたい」と気を引き締めた。
ホスベル・ペレス(ベネズエラ)
大晦日に試合を迎えることが決まったペレスもオンラインで会見に参加し、「大変嬉しい。このチャンスをくれた井岡チャンピオンには、感謝している。グレートな試合、スペクタクルな試合をしたい。100%仕上げる」と、自身2度目の世界挑戦が決まったことに感謝の気持ちを伝えた。それでも「井岡のことは、チャンピオンとしてリスペクトするが、ベルトはベネズエラに持って帰る」と気持ちを込めた。
約2週間前に急きょ決まった世界戦だが、「いつでも戦える準備をしているので問題ない」と、世界挑戦のチャンスを待ち焦がれていたことを明かしたペレスは、「前回の世界挑戦の時には、経験が足りなかったが、新しいトレーナーとパワフルに準備をしてきた。なるべく早く来日したい」と話した。