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[試合後談話]2022.12.13

武居由樹が苦戦を強いられた。

 OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級チャンピオンの武居由樹(26=大橋)が13日、初防衛戦に臨んだ。挑戦者は、この試合が決まるまで、2階級上のスーパーフェザー級で、IBF世界ランキングに名を連ねていたブルーノ・タリモ(27=タンザニア/豪州)。手強い相手を迎えての大一番となった。

激闘を制した!

 初回にダウンを奪いながらも、突進して来るタリモを相手に、距離を取りながら、左ストレートを打ち下ろしてリズムを作った武居が、レフェリーストップによる11ラウンドに、TKO勝利を挙げた。武居の有効打によるカットで、タリモの試合続行に、待ったがかかった。リング上で武居は「来年、、もっと強くなって帰ってきます。倒れてもおかしくないパンチを打っても、簡単には倒れなかった」と、タリモにリスペクトを伝えた。

タリモと健闘を称え合った!

 試合中に受けたバッティングでカットした左目上の傷の手当てを終えてから、会見の席に着いた武居は「試合前から、
タリモは打たれ強い選手なのは想定内だった。欲を言えば倒したかったから、悔しい。自分の距離で、ガッチリ倒したかった」と試合を振り返った。

連続KO記録更新!武居由樹(26=大橋)

 タリモの流血を理由に、レフェリーストップによるTKO勝利を掴んだが、「初めての11ラウンドで、長いラウンドを経験できて自信になった。KO記録が伸びて嬉しいが、試合内容に納得はいっていない。タリモ選手は、打たれ強く気持ちも強い選手だった」と苦笑いした。

八重樫東トレーナー

 「やらないといけないことが、まだまだあると感じた」。世界を目指す武居にとっては、学ぶことも多かった試合。「自分の距離で強いパンチを当てる、足を使う展開だと想定していた。カットした時に、焦って倒しに行ったが、セコンドからの『まだ行くな』という言葉で、冷静になった」と試合中も落ち着いていた。

OPBF初防衛成功
 会見場で、八重樫東トレーナーは「ボクシングをさせようと思い『このままでいい』と指示をした。本人は早く倒したかったと思いますが、倒すのは目先のことで、これからの彼のボクシング人生を考えて経験をさせたかった」と考えを伝え、試合前から最終ラウンドまで戦う準備をしていたことを明かした。

 タリモは怪我の治療のため、会見をパスした。

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