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[試合後会見]2022.10.30

村地翼が静岡で2度目のアタック!

 WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級2位の村地翼(25=駿河男児)が30日、静岡・ふじさんめっせで開催された「ふじの国PROFESSIONAL BOXING2」のメインイベントで、同級7位のウィルベルト・ベロンド(26=比)と空位の王座を争った。

 村地が勝てば、静岡県のジムでは約15年半ぶりとなるチャンピオン誕生となる。2度目のタイトル戦に挑んだ村地は、ベルトを奪うことができたのか?
村地翼(駿河男児)が新王者!
 村地が見事なパフォーマンスを見せた。序盤から左を軸にペースを掌握。ベロンドの右ロングフックを距離で外すと、左ボディを痛打した。中盤、右オーバーハンドを浴びてヒヤリとさせたが、足を使いながらメリハリのある攻撃で主導権を渡さず。何度もロープに詰めて、連打で攻勢をかけた。大差の判定勝ちで、村地が新王者に就いた。
「夢のようです」
 顔に傷一つなく会見場に現れた村地は「実感がわかない。夢のようです」と勝利の味を噛み締めた。

 「想像していたよりパンチが伸びて来なくて、楽に戦うことができた。もっとボディを打ちたかったが、ポイントを取れているのがわかったので勝ちに徹した。3〜4ラウンドで、いけるなと思った」と冷静に試合を振り返った。
駿河男児ジム初のチャンピオン
 駿河男児ジムは、創設13年目で初のチャンピオン誕生となった。前島正晃会長は、リング上で男泣きした。「泣かないように我慢していたが、翼にベルトを巻いてもらって泣いてしまった。タイトル戦を意識して練習してきたことがしっかりと出せていた。これはジム全体で一致団結して掴んだベルト」とチームの力を強調した。

 今後のことを聞かれた村地は「少し休んで会長と決めていきたい」と話すにとどめた。
中川健太(三迫)
 この試合を観戦した前日本スーパーフライ王者の中川健太(37=三迫)は、「お互いにタイトルを獲りたい気持ちが伝わる良い試合だった。村地選手はスピードがあり、苦しい場面でも集中力を切らさずに戦い切った」と感想を語った。
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