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[出発]2022.8.26

田中教仁! 決意を胸にタイへ!

 WBC(世界ボクシング評議会)ミニマム級14位の田中教仁(37=三迫)が26日、決戦地のタイへ向かうため、成田空港を発った。

 田中は、8月31日(水)にタイ・ナコーンラーチャシーマーで、王者のパンヤ・プラダブスリ(31=タイ)に挑戦する。

 日本人選手によるタイでの世界戦は、0勝25敗1分(暫定王座戦を除く)と未だ勝ち星がない。歴史的勝利を目指し、田中がタイへ乗り込む。
タイの暑さも問題なし!
   今回で2度目のタイ遠征の田中は、実に落ち着いていた。試合は、屋外リングで夜(日本時間21時)に行われることが決定。それでも「外で試合をすると思っていたので、問題ない。タイは今、雨季で雨が降ると、30度を下回ると聞いている。湿気があるので、楽ではないと思うが、たとえ暑かったとしても、それは臨むところ」と頼もしかった。
日本から食材を持参
  2020年3月にタイで世界初挑戦した際は、初めて経験することばかりだった。「(タイでは)欲しいものが手に入らなくて、ブラックコーヒーを買うのにも探し回った」。試合直前も、現地での食材を食べるのを避けたため、1日カップ麺1個だけの状況だったという。今回はお粥、ご飯、みそ汁、うどん、さらに海外でも使用できる電気ケトルを持参するという。
寺地拳四朗(BMB)とのスパーリングで最終調整
  WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王者の寺地拳四朗(BMB)とのスパーリングで、国内最後の調整を終えた。「拳四朗に『潰すつもりできてくれ』とお願いした。やられはしたが、気持ちで引かなかった」と手応えを感じていた。拳四朗からも「同じWBCのベルト、ミニマム級とライトフライ級で並べましょう」と激励を受けたという。
目の前の相手を叩き潰す!
   勝てば、歴史が大きく変わる大きな一戦だ。しかし、田中は目の前の試合だけを見ている。「タイで勝ってくることは一つのモチベーションだが、今はパンヤ選手をぶっ倒すことしか考えていない」。「タイで勝てない恐怖心から、倒し切るという覚悟に変わった」と言葉に力を込めた。その目は迷いがなく、真っすぐだった。
王座奪取に期待!
  昨日、練習を終えると、ジムの選手やスタッフの手形が入った日本国旗をプレゼントされた。「背中を押すという意味で、最高にうれしかった」。「これが最後の挑戦。ここまで人生を懸けたことはない。死んでも獲ってくる」。田中がベルトを持って笑顔で帰国するのを心待ちにしたい。

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