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[前日計量]2022.8.8

真夏のスーパーフライ級決戦!

 日本スーパーフライ級タイトルマッチの前日計量が8日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、王者の中川健太(37=三迫)と同級1位の梶颯(24=帝拳)が顔を合わせた。

 試合は、明日(9日)に後楽園ホールで開催される「ダイヤモンドグローブ」で行われ、「FOD」(フジテレビ・オン・デマンド)で全試合ライブ配信される。
「ここを勝って上を目指す」
 中川は、今年4月に大阪で3度目の王座返り咲きに成功。これが初防衛戦となる。スーパーフライ級リミットを、100g下回る52.0kgでパスすると「スパーリングの内容も良かったし、減量面も含めて過去最高の仕上がり」と、万全のコンディションをアピールした。これまでしてこなかったフィジカルトレーニングを取り入れたという。

過去一番のコンディション

 「体が強くて、踏み込みが鋭い。一発当てると、一気に畳みかけてくる」と挑戦者の梶を警戒すると、「不用意な一発をもらわないこと」と、集中力を切らさずに戦うつもりだ。
椎野大輝トレーナーも進化に太鼓判を押す
 昨年12月から、元OPBF東洋太平洋バンタム級王者の椎野大輝トレーナー(36)とコンビを組んだ。椎野氏は「年齢を重ねてベテランになると、それなりにこだわりがあるので、ボクシングを変えるのが難しいが、中川さんはすごく素直で吸収力が高い」。「バランスが良くなり、実戦でも力を出せるようになった」と、進化に太鼓判を押した。

 中川自身も、自らの進化に手応えを感じているようで、1歳下の椎野トレーナーに全幅の信頼を寄せている。「明日は、10ラウンド戦うつもりで、流れの中でチャンスがあれば倒しにいく」と必勝を誓った。
「王座挑戦に運命を感じる」
 一方、挑戦者の梶は、リミットちょうどの52.1kgでパスした。昨年10月に当時スーパーフライ級3冠王者・福永亮次(35=角海老宝石)に挑戦したが、僅差の判定負け。しかし、再起戦でチャンスを掴んだ。

 梶は「2〜3試合してから、またタイトルに挑戦できれば、と思っていたので、まさかこんなに早く来るとは思わなかった。話を聞いた時は、興奮した。運命を感じる」とビッグチャンスに闘志を燃やした。
「レベルが上がったところを見せる」
 福永戦の映像は何度も見返したという。その中で見えてきたものは「倒し切る力が足りなかった」。「今は、前戦の経験を踏まえて強くなっている」と自信を示した。

 8月6日(土)には、同門でウェルター級アジア2冠王者の豊嶋亮太(26)がWBOアジアパシフィック王座2度目の防衛に成功した。試合前なので会場には応援に行けなかったが、結果を聞いて大いに刺激を受けた。

豊嶋さん(豊嶋亮太)の試合に刺激を受けた

 「圧巻の内容だったと聞いている。それでも反省するところが、さすがチャンピオン。自分もベルトを巻いて、帝拳ジムをさらに盛り上げていきたい」と王座奪取を宣言した。
後楽園ホールでゴング!

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