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[試合後会見]2022.7.12

熱戦! 川崎真琴vs丸木凌介!

 日本スーパーウェルター級タイトルマッチ、王者の川崎真琴(38=RK蒲田)対同級1位の丸木凌介(31=天熊丸木)の一戦が12日、後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル.90」のメインイベントとして行われた。

 37歳11ヶ月で王者に就いた川崎が初防衛を果たしたのか? それとも4度目の日本王座に挑んだ丸木が悲願のベルト奪取に成功したのかーー。
ドロー
 川崎が苦しみながらも、なんとかベルトを守り抜いた。前半は、川崎がジャブから丁寧に組み立てて、右クロスをヒット。丸木は左ボディを返すが、川崎の見栄えが上回った。前半終了時の公開採点は、48-47×1、49-46×2で川崎がリード。ポイントで劣勢の丸木は、7回から距離を潰して右フック、左ボディで反撃。手数が減った川崎を攻め立てた。最終10回も、丸木が打ち勝った。ジャッジ3者ともに95-95とし、決着が着かなかった。
「悪いところが出てしまった」
 V1に成功した川崎は「防衛したから言えるが…」と前置きした上で、「調子が悪くて、試合前のスパーリングでも打ち込まれた。初防衛戦のプレッシャーからか、オーバーワークになってしまった」と不調を明かした。

防衛したことだけが救い

 「後半の見栄えが悪かった。ベルトを守ったことだけが救い。首の皮一枚でなんとかつながった」と話した川崎は、「初防衛できたので、次はもっと伸び伸びとボクシングがしたい」と次戦への飛躍を誓った。

 「今日の内容では、大きなことは言えない。このベルトの価値を上げていく」。38歳のベテラン王者は、日本王座を守りながら強さに磨きをかけていく。
「前半から攻めていれば…」
 一方、後半猛追するもわずかに届かなかった丸木は「前半、きれいにボクシングをしようとしすぎた。ジャブを警戒されていて、パンチを出しづらかったが、5ラウンドに前に出たらパンチが見えるようになった。後半の戦いをもっと早くできていれば…」と電話口で声を絞り出した。

 4度目の挑戦も実らなかったが「試合後、リング上で相手の会長から『リマッチがしたいなら、辞めちゃダメだよ』と言われた。もし、再戦してくれるのなら」と、5度目の挑戦に意欲を示した。
ランキング6位加藤寿(熊谷コサカ)
 この試合を観戦した同級6位の加藤寿(37=熊谷コサカ)は、電話取材に応じると、「川崎選手は、パンチのタイミングが良くてテクニックがあった。後半は足を使えば、ポイントアウトできるのかなと思っていたが、ボディが効いたのか、足が止まっていた。ただ、やはり強いですね」と感想を語った。
採点表

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