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[電話取材]2022.6.30

丸木凌介「次こそは!」

 日本スーパーウェルター級1位の丸木凌介(31=天熊丸木)は、7月12日(火)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.90」のメインイベントにおいて、王者の川崎真琴(38=RK蒲田)に挑戦する。

 丸木は、2016年7月に初挑戦してから、これが4度目の日本タイトル挑戦。今度こそ、ベルトを名古屋に持ち帰るつもりだ。

 兄で元プロボクサーの丸木和也会長との二人三脚で腕を磨いてきた。3年11ヶ月ぶりに日本王座に挑む丸木は、静かに闘志を燃やしていた。
兄・和也会長と頂点を目指す
 兄がボクシングジムの会長というのは珍しいケースだ。3歳上の和也会長とは「自分のやりたいことを言えるし、自分の性格を理解して、アドバイスをくれる」と兄弟でやっていることの利点を挙げた。

 先代の孝雄会長が設立した年に生まれた丸木は、「兄の真似事で」と、中学3年でボクシングを始めた。天熊丸木ジムは、これまで2人のOPBF東洋太平洋王者を輩出しているが、日本王者はまだ誕生していない。ジム初の日本チャンピオンを目指す。
大場浩平氏にも指導を受けている
 川崎の王座決定戦は、会場で観戦した。「勝ち方が上手い。際どくポイントを取るのが上手かった」と印象を語った。

 この試合に向けて、元日本バンタム王者の大場浩平氏を臨時コーチとして招聘し、指導を受けている。「かなり追い込んでもらっている。『すべてにおいて(相手が)上回っているので、足りない部分を強化する』と言われている」と述べた。
「レベルアップした姿を見せる」
 ノンタイトル戦が続く中、ピリッとした試合内容を見せていないが、「万全のコンディションではなかったが、勝って反省することができた」とプラスに捉えている。

 初めて挑戦したのは、2016年7月のこと。「まさか、6年経って同じ場所にいるとは思わなかった。ただ、あの頃より確実にレベルアップしている」と進化に自信を示した。
「後輩に背中を見せる」
 ジムにプロボクサーが増えてきて、後輩に背中を見せたい思いが強い。「僕を超えても、日本チャンピオンにもなれないと思われていると思う。自分がチャンピオンになることで、僕を超えたら世界に行けるんじゃないかと思わせたい」。
「ベルトを名古屋に持ち帰る」
 「丸木兄弟合わせて、7戦全敗なんです」と、後楽園ホールは鬼門と言えるが「特別緊張しているわけではないが、力んでしまう。兄とも冗談みたいに言っているだけ」と気にしていないようだが、不吉なデータを吹き飛ばしたい。

 「どんな形でもいいので、ベルトを巻きたい。これまで、こんなに(ベルトが)欲しいと思ったことはない。絶対に獲る!」と力を込めた。

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