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IBF世界スーパーフェザー級王座初防衛戦に臨んだ尾川堅一(34=帝拳)の試合後談話が5日、帝拳ジムより伝えられた。尾川は日本時間の5日の午前中に英国ウェールズ地方のカーディフで、地元出身のジョー・コルディナ(30=英国)の挑戦を受けた。初回は、ジャブの差し合いでもプレスを軽くかけるなど、上々の滑り出しだった尾川だったが…
試合は一瞬の判断の差で決まった。ジャブからの組み立てを続けていたコルディナが2回、真正面に立った尾川に対して、下へのフェイントを掛けるとノーモーションでジャブを挟まず、鋭く踏み込んで右ストレートをアゴに打ち抜いた。
「申し訳ないです、それに尽きます。(会場の雰囲気に)呑まれたし、コルディナ選手も強かったです。それが全てなんですけど、でもやっぱり自分自身の固さっていうか、実力の無さを痛感したというのが、今の率直な想いです。(自分でも)動きながら固いなと思っていて、トレーナー達に確認しても同じように言われて、何か変化を付けないといけないと思ったんですけど、その変化を付けたところで、相手の変化にやられてしまった感じです。映像を見直して分かったところなんですが、ガードを上げたり下げたり、何か変えないとなってところは覚えているんですけど、アゴを打たれて倒れたのは初めてなので、これはもう、自分の完全な負けですね」
「(ジャッジ2者が初回のポイントを尾川に付けていたことに対して)ポイントは僕だったんですか? なおさら悔しいですね。自分のジャブだったりフックだったりの感触が良かったというのはあったんですけど、全体的な流れとして、やっぱ相手の地で戦っているという部分も手伝っていたんでしょうか、自分が1ラウンドに行けたなっていう気持ちになれていなかったのかもしれません。そうした固さや気持ちの弱さが、やっぱり2ラウンド目に出てしまった部分はあると思います」
「2試合前の西谷選手との試合で取られたダウンもありましたけど、アゴで倒れたら僕は終わりだと思っていたので、自分自身のタフさを信じていましたし。これまでスパーリングでも効いたり云々はありましたけど、アゴだけは(タフだ)と思っていました。でも、今日モロに食らって倒れたので、ボクシング人生12年やって、年齢なのかも分からないですけど、納得するところもあります。悔しいですけど」