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[試合速報]2022.4.9

吉野修一郎vs伊藤雅雪! 完全決着!

 OPBF東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・ライト級タイトルマッチが9日、さいたまスーパーアリーナで行われ、2冠王者の吉野修一郎(30=三迫)と挑戦者で元WBO(世界ボクシング機構)スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(31=横浜光)が拳を交えた。

 「俺のパンチには耐えられない」と、自信を示した絶対王者の吉野に対し、「ここを乗り越える」と強い気持ちを持ってリングに上がった元世界王者の伊藤が真っ向から激突した。
吉野が王座防衛に成功!
 足を止めて激しく打ち合う場面も多かったライト級アジア2冠戦。吉野のパワーと伊藤のプレッシャーが正面からぶつかり合った。途中から鼻血を流した伊藤だが、軽快な動きを続けて、元世界チャンピオンの実力を披露した。ただ、試合は11ラウンドの偶然のバッティングでドクターストップ。互いに健闘を称え合った。結果は吉野の判定勝利。
吉野修一郎(三迫)判定勝利

 安堵の表情で控室に戻った吉野は「序盤のジャブを意識した。流れで徐々に伊藤選手のパンチがわかってきた。セコンドの指摘通り、自分の打ち終わりを狙ってくるストレートがわかった」と、元世界チャンピオン伊藤との打ち合いを振り返った。伊藤の覚悟にも警戒していた吉野だが、「後半は下がってくれたが、接近戦でも圧倒して勝つのを見せたかった。思ったより体をくっつけてくるボディワークが上手くて、打ちたくても打てなかった」と、試合中の主導権争いに苦戦したことを明かした。

次は世界へ!アメリカのリングも視野に。

 「注目度のある試合で、気合いが入った。この試合が決まって、伊藤選手のおかげで強くなった」と、大一番を終えて、世界のトップ戦線入りを目指す吉野は、ハイレベルな戦いの中で浮き彫りとなった課題も口にした。「倒したかった。効いてるのはわかった。まとめきれず大ぶりになったのは課題。コンパクトに打つ意識を持ちたい。ステップアップしていく、世界は会長に任せて自分は日々レベルアップしていく」。それでも、「初の後楽園ホール以外の試合は、めっちゃ楽しかった。人が多くて嬉しい。興奮した。記者会見が一番苦手なので練習します」と、目を輝かせた。

採点表

 会見に同席した三迫貴志会長は、「この大きは舞台でやれたのは光栄。伊藤選手とやったからこそ課題が見えた。伊藤選手の気持ちの強さ、お互いの気持ちがぶつかりあって、勝ち残れた。海外の選手と試合をさせたい。チャンスがあればタイトルにも挑戦させたい。元世界王者に勝てた。次は海外のランカーとアメリカでやらせたい」と、もう一つ上のステージを目指す吉野の背中を押した。


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