伝説の王者ゴロフキンがついに来日!

　IBF(国際ボクシング連盟)ミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)が31日、決戦地の日本に到着した。43戦41勝(36KO)1敗1分、世界王座17連続KO防衛記録保持者で、2010年8月に世界タイトルを獲得してから常に世界のトップを走ってきた、伝説的最強ボクサーが初来日した。

　4月9日(土)にさいたまスーパーアリーナでWBA(世界ボクシング協会)ミドル級スーパー王者の村田諒太(36=帝拳)との王座統一戦に臨むゴロフキンは、18時8分に羽田空港国際線ターミナルに到着すると、20時6分に到着出口に登場。笑顔を見せながら迎えの車に向かった。到着出口から姿が見えなくなるまで約10秒だった。来日したゴロフキンからコメントが届いた。

　試合は、「amazonPrimeVideo」で独占ライブ配信される。

■フィジカル面とメンタル面のコンディションは、いかがですか。ようやく、来日されましたが、今の心境をお聞かせください。

ゴロフキン 気分はとてもいいです。体調もよくハッピーです。何回か試合が延長して、やっと日本に来て、何というか、“ほっとした”というところです。私たちのグループに対して、帝拳のスタッフが非常にプロフェッショナルに接してくれ、日本についてからも安心して過ごせて、いい経験ができると信じています。

 ■昨年の12月から今年の4月に試合が延期となりましたが、4月に決定した後、いつから、どこでトレーニングを行いましたか。

ゴロフキン　前回の試合に備えてキャンプを行っていて、2月に試合が決定するという話もあったりしたので、キャンプから全く離れた状態にはいませんでしたが、この4月の試合に向けてのキャンプは、2月の上旬に始めました。でも、キャンプに来ていない間も、軽いコンディショニングなどは、家にいても続けていました。キャンプは、南フロリダで行っていました。

 ■スパーリングは、何ラウンド行いましたか。

ゴロフキン 予定通り、90〜100ラウンドくらいこなしました。

 ■ボクサーとして、村田選手にどのような印象を持っていますか。

ゴロフキン 村田はオリンピックの金メダリストであり、また世界チャンピオンにも2回なっています。それにはそれなりの理由があるはずです。彼は素晴らしいファイターです。これまでに彼が成し遂げたこと、そして彼の才能に対して、自分はとてもリスペクトしています。彼がそういう選手だから、今度の試合の日はファンにとっても、彼と自分にとっても、エキサイティングな夜になるはずです。自分のフォーカスは、これまでキャンプで練習したこと全てを完璧にこなして、完全な形で実行することです。自分が彼とどんな試合をするか、ぜひ見てほしいです。

■村田選手の長所はなんだと思いますか。どのような対策を練っていますか。

ゴロフキン とてもスマートで強い選手だと思います。厳しいハードな練習をこなしてきたと思うし、だからこそ、彼は自分にとって危険な相手だと思っています。ただ、自分は今までキャンプでこなしてきた練習の内容は漏らしません。

 ■アメリカから、試合のためにお守りや特別な食べ物などを持ってきましたか。

ゴロフキン 特にアメリカから試合に備えて持ってきたものはありません。自分は、迷信深くはないし、グッドラックチャームなども持っていません。どこに行くにも特別な食材を持って行ったりもしたことはありません。そういう意味では、特に他の人と違うわけでもなく、ただ自分のペースで備えていくだけです。

 ■ボクシングキャリアをどのように終えたいと考えていますか。何かやり残したことはありますか。

ゴロフキン ありがたいことに、自分は健康に気をつけてヘルシーな生活を保っていて、体調も良くとてもハッピーに生きているので、特に自分のボクシングキャリアをどのように終えたいとかは考えていません。その時が来たら、自分で決めます。自分が試合を続けられるのは、健康なおかげで、ハードなトレーニングもこなせて、自分なりに納得のいく高レベルな試合ができることに幸せを感じているからです。

 ■カザフスタンで過ごした幼少期の一番の思い出はなんですか。ボクシングを始めたきっかけはなんですか。

ゴロフキン 自分が子供の頃に周りにいた友達が皆ボクシングクラブに入っていたので、自然に自分も入り、そのまま今日があります。