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前回の試合が世界戦だった元日本2階級制覇王者の黒田雅之(35=川崎新田)が25日、2年8ヶ月ぶりのリングに上がった。復帰戦の舞台は後楽園ホール。この日の相手は、大阪から乗り込んできた10歳年下のホープ、重里侃太朗(25=仲里)。好カード、そこにはいつもドラマが待っている。
重里侃太朗(じゅうり・かんたろう)が完勝!
関西期待のホープが、世界戦経験者で技巧派の黒田を技術でねじ伏せた! しかも場所は、大勢の黒田ファンが集まった後楽園ホール。重里にとってはアウェイ戦だ。初回こそ黒田の強打にペースを奪われかけたが、2回以降はリズム感のある攻撃でポイントを加点。4回には、ジャブから右フックで黒田の右目上を切り裂いた。距離を潰してくる黒田に対し押し負けず左ストレート、右フックを好打し、最後まで主導権を譲らなかった。
4戦目で価値のある勝利
わずか4戦目で元日本王者を撃破した重里は「黒田選手は、これまで対戦した中でも一番パンチが強くて最初は少しビックリしたが、落ち着いて戦うことを心掛けた。良いパンチを当てても相手は前に出てきたが、最後まで集中は切れなかった。勝てて本当に嬉しい」と勝利の味を噛み締めた。
「後楽園ホールは楽しかった」
プロ入り後、初の後楽園ホールのリングだったが「ここは小学校6年生のときのU-15全国大会や大学のリーグ戦で立った、嬉しさや悔しさが詰まった思い出の場所。戦っていて心地良かった。幸せな時間だった」と、満面の笑みを浮かべた。
この試合に向けて昨年10月から1ヶ月間、米国ラスベガスでイスマエル・サラストレーナーの指導を受けたという重里は「基礎と冷静に戦うことを学んだ」と語った。
この試合に向けて昨年10月から1ヶ月間、米国ラスベガスでイスマエル・サラストレーナーの指導を受けたという重里は「基礎と冷静に戦うことを学んだ」と語った。
重里侃太朗(仲里)に注目!
アマチュア時代、高校では国体準優勝など輝かしい実績を残した重里だが、大学に入学すると度重なる怪我に悩まされて思うような結果を残すことができなかった。大学時代の同期の活躍に悔しい思いをした重里だが、「大阪に重里あり!」を存分にアピールした。
重里は「日本ランキングに入れるかどうか分からないが、これからも自分の力を証明してきたい」とさらなる飛躍を誓った。
重里は「日本ランキングに入れるかどうか分からないが、これからも自分の力を証明してきたい」とさらなる飛躍を誓った。