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[世界戦会見]2021.11.12

12月29日。日本ボクシング史が動く

 ファン待望のビッグマッチがついに実現。ミドル級WBA世界スーパーチャンピオンの村田諒太(帝拳)とIBF世界チャンピオンのゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)による王座統一戦が12日、東京・虎ノ門ヒルズで行われた会見で正式に発表された。日本ボクシング史に残る大一番は、12月29日(水)、さいたまスーパーアリーナで開催される。

 この日の会見では、アマゾン「Prime Video」でライブ配信されることも伝えられた。Prime Videoは、これまで、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、オーストラリア、インドで様々なスポーツのライブ中継を行っているが、日本からは、今回が初のスポーツライブ中継。

12月29日(水)さいたまスーパーアリーナ

 会見に同席した帝拳ジムの浜田剛史代表は開口一番「いよいよ、来たな」と試合をする本人達はもちろん、関係者やファン全ての気持ちを代弁した。村田ゴロフキン戦の交渉が始まったのは2018年。機は熟した。

 「忘れられない試合になる」

 この日、オンラインで会見に臨んだゴロフキンは「マイク・タイソン(米国)やフロイド・メイウェザーJr.(米国)も戦った日本で試合ができることを楽しみにしている。2人の世界チャンピオンによる対戦は、素晴らしい試合になる。忘れられない試合になる」と静かに思いを伝えた。

 「ちゃんとやって、ちゃんと勝ちます」

 村田がロンドン五輪2012で金メダルを獲得し、プロ転向後の2014年、ゴロフキンの合同キャンプに村田が参加したことがある。「世界の分厚く高い壁を感じた。とても紳士で、一番リスペクトするボクサー」と切り出すと「ミドル級史上最強。僕の中では全勝のボクサー」との考えを示すと1敗1分とあるが、「勝ってた試合」と、17連続KOを含む19回連続世界タイトル防衛王者を称えた。

  「8年間追い求めてきた試合がついに実現」

 村田自身がWBAの世界王座についてからも更なる高みとして、目標にしてきたゴロフキンとの対決だが、「ゴロフキンと戦うに相応しい立場、実力になった。彼を倒して、僕が最強だということを証明します」と落ち着いた表情で抱負を語った。「強さを見せたい」と改めてこの試合の意義を伝えると、ボクシングを始めた原点に帰った。

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