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[一夜明け会見]2021.9.2

井岡一翔「スーパーフライ級最強を証明していく」

 WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級王者の井岡一翔(32=志成)が2日、オンラインでの一夜明け会見を開き、試合の感想と今後の抱負を口にした。
 井岡は、1日(水)に大田区総合体育館で同級2位のフランシスコ・ロドリゲスJr(28=メキシコ)に判定勝ちし3度目の防衛に成功した。

 指名挑戦者を撃破した井岡はあらためて、大晦日にIBF(国際ボクシング連盟)同級王者のジェルウィン・アンカハス(29=フィリピン)との王座統一戦を熱望した。
「内容は満足していない」
 左目下の腫れを隠すためサングラスをかけて会見に臨んだ井岡は「試合ができたこと、そして勝てたことに尽きる」と話すと、「内容に関しては思う通りにいかず歯痒い思いをしている」と納得していないようだった。
「相手のタイミングが読みにくかった」
 序盤は、ロドリゲスJrの飛び込んでくる左フックを浴びて何度かヒヤリするとさせる場面があった。「(ロドリゲスJrの)間合いの空気感やリズム、パンチを打つ呼吸が他の選手とは違った。来るタイミングが難しくてパンチを外しにくかった」と元世界王者の強さを説明すると、「自分の距離を保ちながら進めるのが理想だったが、打ち合いに巻き込まれた部分があり、前半から中盤にかけての判断が甘かった」と反省の弁を口にした。
国内の世界戦初の無観客試合
 緊急事態宣言延長を受けて、国内の世界戦では初となる無観客試合を行った。収容人数4000人の大田区総合体育館で、関係者のみが熱戦を見守った。
 井岡は「無観客だからプレーに集中できなかったわけではないが、大きな会場で殺伐とした異様な雰囲気だった」と言うと、「観客が入ることで、選手もお客さんも一体になって盛り上がる。会場で見てもらえる人が多いと力をもらえる」とコロナ収束を願った。
大晦日に王座統一戦へ
 次戦はアンカハスとのベルトをかけた一戦を望んでいる。アンカハスは、2016年9月に王座を獲得すると、ここまで9度防衛しているサウスポーの安定王者だ。「海外での知名度があり、自分の評価を上げるには良い選手」。「大晦日に日本でできるのが一番だが、場所はどこでもいい」と年内の王座統一戦を希望した。
4団体統一王者を目指す
 今秋にWBA(世界ボクシング協会)同級スーパー王者、WBC(世界ボクシング評議会)同級王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(31=メキシコ)と前王者のローマン・ゴンサレス(34=帝拳/ニカラグア)によるラバーマッチが予定されている。
 井岡は「エストラーダとゴンサレスの勝者と4本のベルトをかけて対戦できれば」と意欲を示した。

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