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[試合後会見]2021.6.7

谷口将隆が沖縄の刺客とV1戦

 日本ミニマム級タイトルマッチ、王者の谷口将隆(27=ワタナベ)対同級1位の仲島辰郎(26=平仲)が7日、後楽園ホールで開催された「DANGAN239&WATANABE PROMOTION」のメインイベントで行われた。
 技巧派サウスポー谷口が初防衛を果たしたのか、それともタイトル初挑戦の仲島がベルトを沖縄に持ち帰ったのか――。
谷口将隆(ワタナベ)が初防衛に成功
 テクニシャン谷口の本領が存分に発揮された! 初回から仲島の右ストレートを見切った谷口は、ワンツーを好打すると、キレある鋭い左ストレートで右目尻を切り裂いた。序盤にペースを握った谷口はその後も上下にパンチを散らして積極的な攻撃でポイントを加点。5回に仲島の傷が深くなったところでレフェリーが試合をストップした。
「相手の右を警戒した」
 指名挑戦者に力の差を見せた谷口は「今日は試合前のアップの段階から動きがキレていた。相手は予想していたより、半歩遠くてやりにくかったが、2回から踏み込みを意識してフェイントを多用したら引っかかってくれた。ヒッティングで負った傷で焦っているのがわかったので、一気に攻めずにコツコツと当てていった」と冷静に試合を振り返った。
ワタナベジム全勝!
 この日、セコンドに付いた同門でWBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(27)から「相手との距離を把握したからこそ、気を引き締めて戦っていこう」と助言を受けたことを明かすと「的確なアドバイスで頼りになった」と入門時から切磋琢磨している相棒に感謝した。
 現在、WBO(世界ボクシング機構)ミニマム級1位の谷口は2度目の世界挑戦が期待される。渡辺均会長は「海外での挑戦でもいいし、コロナの状況次第だが日本に呼ぶことも考えている。できれば日本で挑戦させたい」と世界戦に向けてGOサインを出した。
それを聞いた谷口は「何度も世界のチャンスは来ない。次こそは絶対に獲る」と言葉に力を込めた。
「谷口選手は強かった」
 一方、王座を獲得することができなかった仲島は「初回に右が入ったが、2回に傷を負ってから、目に血が入り焦ってしまった。懐に入ることができずペースを掴むことができなかった。谷口選手の技術が1枚も2枚も上だった」と肩を落とした。
 しかし、「次はアクシデントにも動揺せずに強い気持ちで臨みたい。ディフェンス力を強化していきたい」と気持ちは決して折れていなかった。
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