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フェザー級アジア頂上決戦。OPBF東洋太平洋王者でロンドン五輪銅メダリストの清水聡(35=大橋)とWBOアジアパシフィック王者の森武蔵(21=薬師寺)が20日、前日計量を終えた。今年一番の注目を集めているビッグマッチを前に両チャンピオンがオンライン取材に応じた。
56.9kgで計量をクリアした清水は「プロになって一番重要な試合。世界に繋がる試合」と14歳年下の新鋭との対戦を位置づけた。30歳を過ぎてからは、朝昼晩自炊して、マッサージなど体のケアにも気をつかってきたという35歳は、80〜90ラウンドのスパーリングを消化して決戦に備えてきた。コロナ禍の影響で試合は延期開催となったことにも「おかげで完璧に仕上がった。延期はありがたかった。」と調整が順調に進んだことを報告した。
明日対戦する森に関して話が及ぶと「バランスの取れた穴がない。弱点がない選手をどう崩すか」と技術戦を示唆した。
一方、名古屋から上京して決戦を迎える森武蔵は57.0kgで計量をクリア。昨年の夏頃から清水との対戦を意識し始めたという若武者は「一つの動きが命取りになる」と神経戦になることを覚悟。「変則的で高身長。パンチがあるので気をつけたい」と清水の印象を語った。サラストレーナーからは「ジャブを止めず、パンチをもらわないように」とアドバイスを受けた。親交のある井岡一翔(Ambition GYM)からは「作戦とそれを遂行できるか」と勝負のカギを伝授された。
いよいよ明日に迫った大一番。21歳は「気持ちは熱く、頭は冷静に戦う」と明日の試合を心待ちにした。
森の会見に同席した薬師寺保栄会長は、コロナの影響で外国人選手の来日が困難な状況が続くことで実現できた日本人対決であることを前向きにとらえた。「本当に強い日本人選手を育てる」と、「次に世界挑戦をする最強日本人を決める戦い」と位置づけたビッグマッチ。木村蓮太朗(駿河男児)が清水と森のどちらともスパーリングをしていることを明かすと、「木村選手に聞けばどっちが勝つかわかるんじゃないの」と明日の決戦を楽しみとした。