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[前日計量]2020.12.25

師走のライト級ウォーズ!

 前WBO(世界ボクシング機構)スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(29=横浜光)とOPBF東洋太平洋同級王者の三代大訓(26=ワタナベ)が25日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。
 試合は明日の26日に東京・墨田区総合体育館で開催される「カケルホールディングスPresentsA-SIGN BOXING」のメインイベント、ライト級10回戦で行われる。
 PCR検査は24日に実施され、両選手ともに陰性結果が出た。リモート取材に臨んだ2人は必勝を誓った。
 試合は、A-SIGN BOXING公式YouTubeチャンネルで全試合ライブ配信される。
重要な試合になる
 100gアンダーの61.1sでパスした伊藤は「フィジカルトレーニングで体を大きくしているので、楽な減量はしないようにしている。(減量は)きつかったが、良いコンディション。ギリギリまでスパーリングができて最後までスピードもパワーも乗っていた」と仕上がりの良さを強調した。

 日本時間12月13日に米国ラスベガスで、中谷正義(31=帝拳)が世界ランカーのフェリックス・ベルデホ(27=プエルトリコ)に大逆転TKO勝ちしWBOインターコンチネンタル・ライト級王座を獲得した。スパーリングで汗を流したライバルの活躍に「うれしい気持ちが35%、悔しい気持ちが65%」と心境を語ると、「自分もまた世界へ向けてアピールしたいと思った」と大いに刺激を受けたようだ。
しっかりとアピールしていく
 伊藤は「ライト級での自分の立ち位置をアピールする重要な試合」と位置づけると、「相手はジャブが上手いが、プレスをかけてダメージを与えていき、明確にポイントをピックアップしていく」。「ここを勝って吉野選手(吉野修一郎/三迫=ライト級アジア3冠王者)と戦いたいし、海外で良い話があればやりたい。ステップアップしていければと思う」と主役の座は渡さないつもりだ。
接戦になると思う
 伊藤と拳を交える三代はリミットちょうどの61.2sで合格した。明日の展開予想を聞かれた三代は「派手な試合にはならない。殴り合いではなく、斬り合いのような試合になる」と話すと、「勝つためには途中で休もうとしないこと。まずは自分に勝つこと」と自らに言い聞かせていた。
最後は自分がすべて持っていく!
 「(伊藤は)憧れの存在」と公言してる三代だが「今日(計量会場で)見たが何も感じなかった。良いメンタルなんだと思う。超えることができる」と勝利に自信を深めた。
 戦前、伊藤はこの試合をクリアして吉野との対戦を希望しているが「それを聞いてシンプルにムカついている。主役で主演と言っているが、最後は自分がすべて持っていく」と静かに闘志を燃やした。

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