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日本スーパーライト級王者の永田大士(30=三迫)が10日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントで同級2位の近藤明広(35=一力)を迎えて初防衛戦に臨んだ。激戦必至のスーパーライト級王座戦、勝ち名乗りを受けたのは――。
永田大士(三迫)がベルトを死守
サウスポー永田が前後にステップを刻みながらワンツーを打ち込むのに対し、近藤は打ち終わりに右フックを狙う形でスタートした。永田が手数を増やして攻め込めば、近藤はカウンターを決めて応戦。前半終了時の公開採点は3者ともに永田がリード。追い上げたい近藤は6回に左ボディを突き刺し反撃。しかし、偶然のバッティングで永田は左目上をカットした。7回になるとこの傷が広がり試合がストップ。負傷判定へと持ち込まれたがジャッジ2者が引き分けとし決着がつかなかった。
不完全燃焼だった
試合後にオンライン会見に臨んだ永田は「不甲斐ない試合をしてしまった。練習してきたことを出すことができなかった。これからという時だったのに。ホッとした気持ちより悔しいですね」と初防衛に苦笑いした。
さらに強くなっていく
続けて永田は「(近藤選手は)頭を右にずらしてきたり細かい技術が上手かった」と拳を交えた近藤の強さを語ると、「左を打った後の追撃が甘かった」と反省しきりだった。トーンが上がらなかった永田だが「防衛できたことは良かったので課題を修正していく」と最後はプラスな言葉で会見を締めた。
再戦ができれば…
一方、試合後に電話取材に応じた近藤は「永田選手の傷が深くなったのを見て心の中で『(試合を)止めないでくれ』と思ったが…。仕方がないですね」と決着がつかず悔しさを漏らした。
「もっと出てくるかなと思ったが出てこなかった。ただ、その分距離が遠く感じた」と永田の印象を語ると、「中盤からポイントを取っていく作戦だった。前半リードされたがこのくらい(2者が1ポイント差)なら取り返せると思った」と試合を振り返った。
日本王座2階級制覇は逃したものの、ベテランの技で存在感をアピールした。近藤は「スッキリしないし、これでは辞められない。これからも気を抜かずに頑張りたい」と再びリングに上がる。
「もっと出てくるかなと思ったが出てこなかった。ただ、その分距離が遠く感じた」と永田の印象を語ると、「中盤からポイントを取っていく作戦だった。前半リードされたがこのくらい(2者が1ポイント差)なら取り返せると思った」と試合を振り返った。
日本王座2階級制覇は逃したものの、ベテランの技で存在感をアピールした。近藤は「スッキリしないし、これでは辞められない。これからも気を抜かずに頑張りたい」と再びリングに上がる。
採点表