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[インタビュー]2020.6.20

竹迫司登「現状には満足していない」

 日本ミドル級王者の竹迫司登(28=ワールドスポーツ)は7月27日に後楽園ホールで同級1位の国本陸(23=六島)を迎えて4度目の防衛戦を行う予定だったが、新型コロナウィルスの影響で、日程が再調整される。
 5月1日の日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)による新型コロナ対策連絡協議会で、原則としてチャンピオンカーニバルは、来年度にシフトすることが決まっているため、今後の試合日程は未定だ。
 14日に電話取材に応じた竹迫は「この状況なのでいつ試合ができるかわからないが、世界ランキングにも入ったし、モチベーションは落ちていない」と王者としての意識の高さを見せた。
家事もするようになった
 ジムが休業している間は、ランニングと自宅での筋力トレーニングを中心に調整していた。「まったくと言っていいほど家から出なかった」と話し、趣味の読書に時間を費やしたという。
 昨年2月に入籍し、これまでしてこなかった家事もするようになった。「毎日ではないが、自分のできる範囲で手伝っている。洗濯の仕方などいろいろ言われるが勉強になる」と語った。
世界ランキング入りはうれしい
 WBA(世界ボクシング協会)ミドル級15位にランク入りし、「ミドル級で世界ランカーになるのは難しいとも聞いていたので、かなりうれしかった」と正直な気持ちを明かしたが、「これまでの試合の結果や内容には納得がいっていない。自信を持って世界15位とは言えない」と現状に満足はしていない。
今年1月にOPBF王座を獲得
 今年1月にOPBF東洋太平洋同級王者の細川チャーリー忍(35=金子)に挑戦し、大差判定勝ちで日本王座に続き2冠王者となった。竹迫は「12ラウンドの長丁場でもスタミナを切らすことなくできたこと。自分の感情を抑えることができたのは良かったが、相手のクリンチに対応できなかったりと自分が求めている内容ではなかった」と、見据える目標は高い。
3冠王者になりたい
 現在、2冠王者の竹迫は「先輩の井上さん(井上岳志=WBOアジアパシフィック・スーパーウェルター級王者)もかつて3冠王者で3本のベルトを巻いてリングに上がっていて恰好良かった。近い目標としてはもう1本のベルトがほしい」とWBOアジアパシフィックミドル級王者の野中悠樹(42=渥美)との対戦も視野に入れている。

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