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WBOアジアパシフィック・スーパーウェルター級王者の井上岳志(30=ワールドスポーツ)が18日、後楽園ホールで開催された「第592回ダイナミックグローブ」のセミファイナルに出場。同級4位のチェン・スー(30=中国)を迎えて初防衛戦に臨んだ。2度目の世界戦を目指す井上は、中国からの刺客を圧倒することができたのか――。
井上が圧勝
井上が中間距離から単発の右ストレートをボディに伸ばすと、ラウンド終盤に右ストレートを振り抜きダウンを演出。ペースを握ると2回に距離を詰めてワンツーで豪快に倒した。このラウンドを乗り切ったチェンだったが、セコンドから棄権が申し出された。
まだまだ伸びしろがある!
見事なKO勝ちで初防衛に成功した井上は「ダウンを奪ったパンチは自然と出たパンチ。近づき過ぎず良い距離で戦うことができた。会長の言っていることをすべて吸収できれば世界を獲ることができると思う」と新スタイルに手応えを掴むと「持ち味の超接近戦にプラスして新しいスタイルを築いていきたい」とさらなるレベルアップを誓った。
何もできなかった
一方、初回に井上の右ストレートを浴びて両目が二重に見えたため、棄権したことを明かしたチェンは「ダウンしたのは初めてだった。(井上は)右ストレートがタイミングが良くて上手かった。もっと戦いたかったが…」と肩を落とした。
3月7日に日本王座防衛戦を控えている松永
この試合を観戦した日本同級王者の松永宏信(32=横浜光)は「序盤、挑戦者がかなり様子を見ていたところで井上選手が上下にパンチを散らして自由に動いてリズムを作った。相手がエンジンがかかっても井上選手はしっかりとブロックしていた。ただ、サウスポーに対してやりにくさを感じているようにも見えた」と感想を語った。
一つひとつ勝っていくだけ
第3試合では日本ウェルター級15位の高橋拓磨(26=ワールドスポーツ)が65.0kg契約6回戦でレオナルド・ドロニオ(31=比)と激突。立ち上がり、高橋は左フック、右ストレートを浴びて2度のダウンを喫したが、3回に左フックから右をフォローし倒し返した。立ち上がってきたドロニオにパンチをまとめてレフェリーストップに持ち込んだ。
控え室に戻った高橋は「相手が前に出てくるのでこういう展開は予想していたが、想像していたのと違う角度でパンチが飛んできた。結果的に勝つことができたが、ダメージが残ってしまうので今日のような試合をしていてはダメですねと」苦笑いを浮かべると「今の実力ではタイトルマッチだなんて言えないので、実力を蓄えていく」と謙虚な姿勢は崩さなかった。
控え室に戻った高橋は「相手が前に出てくるのでこういう展開は予想していたが、想像していたのと違う角度でパンチが飛んできた。結果的に勝つことができたが、ダメージが残ってしまうので今日のような試合をしていてはダメですねと」苦笑いを浮かべると「今の実力ではタイトルマッチだなんて言えないので、実力を蓄えていく」と謙虚な姿勢は崩さなかった。