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[一夜明け会見]2020.1.1

井岡一翔「今年の大晦日も出場したい!」

 WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級王者の井岡一翔(30=Reason大貴)が1日、都内のジムで一夜明け会見を行った。大晦日に同級1位のジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)に判定勝ちし初防衛に成功した井岡は、激闘で負った目の腫れを隠すためのサングラス姿で勝利を喜び、「今年も大晦日にできるのであれば、試合がしたい」と拳を握った。
結果を出せて良かった
 「昨年は負けて正月を迎えたので、今年は悔しい思いはしたくなかった」と2019年を勝利で締めくくった井岡は安堵感に満ち溢れていた。オリンピック2大会連続出場し、プロでも無敗を誇った指名挑戦者を撃破した井岡は「シントロン選手はテクニックがあって厳しい試合になったが、気持ちとセコンドの指示のおかげで勝つことができた」とチームの勝利を強調。「昨日の試合を経て、2019年は人生の中でも濃い一年だった」としみじみと振り返った。
王者の強さを見せた
 序盤は長身サウスポーの左ストレートを浴びてヒヤリとする場面も見せたが、3回からプレッシャーを強めてペースを奪い返すと、的確なボディブローで相手を失速させて快勝した。井岡は「パンチをもらわずにきれいな顔で終わるのがベストだが、相手は世界のトップなので嫌がらせる意味で被弾覚悟でプレスをかけた。チャンピオンとしてベルトを渡したくなかった」と言葉に力を込めた。
父として強い姿を見せる
 試合後、リング上に長男の磨永翔(まなと)君を上げた井岡は「これまでたくさんのボクサーが試合後に子どもをリングに上げているのを見てきたが、まさか自分がするとは思っていなかった。息子はまだ物心がついていないが、勝っている姿を見せ続けて父は強いチャンピオンだったと知ってもらいたい」と父親としての背中を見せると誓った。
 これから家でおせち料理を味わいゆっくりしたいと言うと「妻に育児を任せっきりだったので育児をしたい」と笑顔を見せた。
重みのある試合をしていきたい
 「年に2回のペースで試合をしているので今年もそうなると思う。さらなる高みを目指してより高い景色を見ていきたい」と海外での試合を希望。対戦してみたい相手にWBC(世界ボクシング評議会)同級王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(29=メキシコ)の名前を挙げた。

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