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[公開練習]2019.12.18

ペタルコリン「ハードな練習で仕上げてきた」

  WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王者の寺地拳四朗(27=BMB)に挑戦する同級12位で元WBA世界同級暫定王者のランディ・ペタルコリン(27=比)が18日、都内のジムで練習を公開した。
 試合は23日(月)、横浜アリーナで開催される「FUJI BOXING」でWBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者の村田諒太(33=帝拳)の初防衛戦をメインに、セミに拳四朗のV7戦、さらに3階級制覇王者の八重樫東(36=大橋)のIBF(国際ボクシング連盟)フライ級王座挑戦とトリプル世界戦として行われ、フジテレビ系列で当日19時より21時まで中継される。
 
練習前の会見
 当初、拳四朗はIBF(国際ボクシング連盟)同級王者のフェリックス・アルバラード(ニカラグア)と王座統一戦を行う予定だったが、アルバラードが体調不良のために試合をキャンセルし、急遽サウスポーのペタルコリンにチャンスが舞い込んだ。
しっかりと仕上げてきた
 練習前の会見に応じた挑戦者は、現在の心境を問われ、「あまりトレーニングをする時間はなかったが、練習量を2倍に増やしたハードワークを集中してやってきたのでコンディションは最高。世界戦に向けワクワクしている」と笑顔を見せた。
来日は9月に続き2度目
 また、3ヵ月前にWBO世界フライ級王者の田中恒成(畑中)のスパーリングパートナーとして来日したペタルコリンは、「田中とのスパーは良い経験になった。今回の試合で役立つ」と拳に力を込め、「拳四朗はフットワーク、パワー、スピードと総合力のあるファイター。どんな展開になるかは分からないが、全力を尽くして良い試合にする」と誓った。
右ジャブが得意
 同席したホセ・バレンデストレーナーも、「この一ヵ月で(前WBO世界ミニマム級王者の)ビック・サルダール(比)など、強豪と70ラウンドのスパーリングをこなし状態は良い。準備は整っている」。「スピード、テクニック、スキルが彼の強さ。ディフェンスにも長けているので、拳四朗と激しい攻防になっても対抗できる」と期待した。
サウスポーに苦手意識はないと寺地会長
 練習はシャドーに始まり、ミット打ち、サンドバッグを各2ラウンドと短いものだったが、自信があるという右ジャブは的確かつ鋭く、偵察に訪れた拳四朗の父・寺地永会長も「アルバラード戦でもそうだったが、スピードがあり前半は要注意」と警戒。その上で「後半に入ると落ちてくるのでそこを叩きたい。距離も難しくはないのでカウンターを合わせられる。油断しなければ倒せる」と自信を深めた。

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