尾川堅一「勝つことが次につながる」

　IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフェザー級3位、WBO(世界ボクシング機構)アジアパシフィック同級1位の尾川堅一(31=帝拳)が6日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。尾川は明日の7日に後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ」のメインイベントで初防衛戦に臨む王者のジョー・ノイナイ(24=比)に挑む。ノイナイは、OPBF東洋太平洋フェザー級王者でロンドン五輪銅メダリストの清水聡(33=大橋)にTKO勝利した実力者。

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　100gアンダーの58.8kgでクリアした尾川は「相手の試合映像は2試合ほど見たが、前の手のストレート気味のジャブとカウンターに注意したい。ただ、頭の位置を気をつければスピード差があるので問題ない。効かせた時の詰め方もイメージができている」と勝利に絶対の自信を示した。

　技巧派王者のノイナイを破れば世界へこれ以上ないアピールとなる。KO勝利に期待がかかるが「倒すのがベストだが、勝つことが次につながる切符だと思っている。興奮しすぎずに冷静に試合を組み立てていきたい」と貪欲に勝利を掴みにいく。
　3人の息子にはすでにクリスマスプレゼントを用意したという尾川は、勝利をプレゼントして喜ばせたいと話し、会場を後にした。

　一方、最初の計量を300gオーバーしたノイナイだったが、サウナで汗を出し再計量でリミットちょうどの58.9kgでクリア。秤から降りるとドリンクを一気に飲み干し、水分補給した。2度目の防衛戦に臨むノイナイは「明日は判定までいかない。KOして世界へ突き進む」と静かに闘志を燃やした。